祈りと表情の関係を掘り下げた本として、'The Expression of the Emotions in Man and Animals'(チャールズ・ダーウィン)が思い浮かびます。この古典的な著作では、宗教的儀式における表情の普遍性について言及されています。
特に興味深いのは、瞑想や祈りの際に現れる『内省的な微笑』の分析です。ダーウィンは文化的背景が異なる複数のコミュニティを観察し、超越的な体験をしている時の顔面筋の動きに共通点を見出しています。現代の読者にとっては少々古い記述もありますが、人間の非言語コミュニケーションの根源を考える上で示唆に富んでいます。
最近の研究では、脳科学の観点から祈り中の表情を分析したものも増えていますが、この本はその先駆けと言えるでしょう。信仰と身体表現の結びつきに興味がある方には一読の価値があります。