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まさか婚約者の11股目の彼女が私だった

まさか婚約者の11股目の彼女が私だった

誕生日当日の夜明け前。 私は、藤堂清貴(とうどう きよたか)が用意してくれた会場にこっそり指輪を忍ばせ、彼を驚かせてやろうとしていた。 思いがけず、扉の向こうでは、まだ明かりがついていた。 床いっぱいに散らばった色とりどりの風船。 その中心で、清貴は何事もなかったように、ひとつ、またひとつと風船を結んでいる。 「別れるどころか、桃花まで呼んで誕生日会の準備をさせるなんて。お前、本気かよ?」 誰かの声がした。 清貴は退屈そうに煙草の火をもみ消した。 「あいつ、すぐ傷つくからな。別れるのも面倒なんだよ」 伸ばしかけた私の手が、扉の前で止まる。 隣にいた佐伯桃花(さえき ももか)が、くすりと笑った。 「私たち、賭けてるの。十二星座の恋人を先に全員そろえたほうが勝ち。負けたほうは、相手の願いを一つ聞くって。 清貴にとっては、あの子がもう十一人目よ。今さらやめるわけないじゃない」 扉一枚を隔てて、彼の声はあまりにもはっきり聞こえた。 「当然だろ。次の相手なら、もう見つけてある」 扉の隙間から見えた清貴の横顔。 冷たくて、知らない人みたいな顔だった。 指輪を外し、父に頭を下げて用意してもらったプロジェクト契約書と一緒に、近くのゴミ箱へ捨てた。 それきり、私はもう二度と振り返らなかった。 背後で、誰かが聞いた。 「で、あの子は何座なんだっけ?」 「さそり座」 ねえ、清貴。 さそり座の女が、いちばん執念深いって知らなかった?
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あなたがくれた指輪は、もう約束じゃない

あなたがくれた指輪は、もう約束じゃない

二十七歳の誕生日、その日。 私はサイドテーブルで、陽翔がこっそり隠していたちょっと高めのレディースリングを見つけた。 ――もしかして、プロポーズのとき指輪をくれなかったこと、今さらだけど埋め合わせしようとしてるのかな。 そんな期待を胸に、一晩中そわそわして待った。 でも翌朝、彼は「急に出張が入ったんだ」とだけ言って、他県へ行ってしまった。 そのすぐあと。 橘が更新したSNSには、花火を背に手を繋いで並ぶふたりの姿が写っていて、彼女の指にはあの指輪が光っていた。 【十八のときの約束、やっと叶ったね。ぐるっと回っても、ずっとあなたはそばにいてくれた】 ――そんなキャプション付きで。 私は、そっと目尻の涙を拭った。 ……どれだけ真っすぐな愛も、時間には敵わないのかもしれない。
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義母を助けて、義父の元婚約者に反撃する

義母を助けて、義父の元婚約者に反撃する

私、田中奈津美は近所でも有名な喧嘩っ早い女で、口喧嘩なら誰にも負けない自信があった。 母は「あんな性格じゃ、結婚したら苦労するわよ」と口癖のように言っていた。 ところが実際に結婚してみると、夫は私の言うことなら何でも聞いてくれる人で、義母は物腰の柔らかい優しい人だった。 そのせいで、せっかくの喧嘩の腕前も発揮する場所もなく、結婚生活は幸せすぎて少し物足りないくらいだった。 そんな平和な日々が続いていたある日、義父の元婚約者が日本に戻ってきて、義母が肩身の狭い思いをするようになった。 私は手ぐすねを引いて、いよいよ出番が来たと身構えた!
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婚約者に裏切られた私は、幼なじみを選ぶ

婚約者に裏切られた私は、幼なじみを選ぶ

私の名前は安藤恵理子(あんどう えりこ)。 結婚式の前日、婚約者の木寺大介(きでら だいすけ)が酔いつぶれた。 彼を家まで送る途中、私のことを私の友達・清水早苗(きよみず さなえ)だと勘違いした。 「早苗、明日子供を式場に連れて来るなよ。俺が実父なんて恵理子にバレたらまずいから」 急ブレーキの衝撃で、大介は座席にぶつかり、酔いがさめた。 私だと分かると一瞬呆然とし、ゆっくり口を開いた。 「聞いてしまったのか?悪いが、結婚式は一旦延期する。安心しろ。早苗は結婚する気はない。だが彼女と子供ができたんだ。責任を取らなきゃならない。 お前の親友だろ? 彼女が一人で子供を育てるのが可哀想だと、お前も思うだろ?だから結婚の話はその子供が小学校に上がってからにしよう」 私は無理矢理笑みを作った。「……ええ、わかった」 家に着くと、彼は何も言わずスーツケースを引きずってその場を去った。 私は涙を拭い、ベッドに座ってぼんやりしていた。 その時、携帯が鳴り響き、幼なじみが嗄れた声で言った。 「恵理子、彼と結婚するのはやめてくれ。頼むよ」 私は少し沈黙した。 「うん」
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後輩に実験サンプルを台無しにされ、婚約者がブチギレた

後輩に実験サンプルを台無しにされ、婚約者がブチギレた

研究室に入ってきた後輩が、大事な実験用のサンプルをダメにしてしまった。 そのせいで私は論文の提出ができなくなり、留学のチャンスもなくなった。 3年間頑張ってきたのに、全部水の泡。もう何も残ってない。 腹が立って、警察を呼んでやろうかと思った。 なのに私の婚約者は、その後輩をかばって私を責めたんだ。 「たかが実験くらいで、そんなにいちいち気にするなよ」 私はうなずいて言った。 「ええ、そうね。あなたの全身性エリテマトーデスを治せるかもしれなかったサンプルってだけだもん。確かに気にすることじゃないわよね」 彼は、その場で凍りついた。
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婚約取消し後、CEO彼氏の世界から完全撤退!

婚約取消し後、CEO彼氏の世界から完全撤退!

私、白鳥美遊(しらとり みゆ)は、社長である恋人の星野百哉(ほしの ももや)と7年間交際しているが、彼は99回も私との入籍をキャンセルした。 1回目、彼が新しく採用した秘書の二ノ宮玲奈(にのみや れいな)がオフィスに閉じ込められ、彼は慌てて駆けつけ、私を区役所の前で夜明けまで待たせた。 5回目、記念写真を撮っている途中で、玲奈が取引先からセクハラを受けていることを知り、救出に向かい、私だけが取り残され、他の人から嘲笑された。 その後、私たちがどんな日に婚姻届を提出しようとしても、必ず玲奈に何らかの困難が降りかかり、彼を必要とした。 私はついに完全に諦め、去ることを決意した。 私が北嶺市から引っ越した後、彼はまるで狂ったかのように5年間も私を探し続けた。
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捨てられ薬師は騎士団長と偽りの婚約を結ぶ

捨てられ薬師は騎士団長と偽りの婚約を結ぶ

マリーは森で暮らす薬師。孤児で天涯孤独の身ながらも、村人に慕われながら穏やかに暮らしていた。 しかしその生活は、ある夜の訪問者によって一変してしまう。 マリーの元にやってきたのは、瀕死の騎士アラン。 死の呪いに侵された彼を救うため、マリーは「契約」を受け入れる。 形だけの婚約者として、王都に同行することとなる。 アランの本来の婚約者、公爵令嬢クラリッサの罠を跳ね返しながら、マリーとアランは思いを深めていく。 これは、偽りの関係から始まった二人が、困難を乗り越え真実の愛と幸せな未来を手に入れる物語。
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婚約者に殺された私が、彼のマフィア兄に嫁ぐまで

婚約者に殺された私が、彼のマフィア兄に嫁ぐまで

父が私に問うた――誰と政略結婚をするつもりかと。生まれ変わった今世で、私はもうレナードを選ばなかった。代わりに選んだのは、彼の実兄――イヴァン・ヴィットリオだった。 父は困惑の表情を浮かべた。シカゴ中が知っているではないか、私とレナードは幼馴染で、十年もの間彼の後を追い続けてきたのだと。ルチェーゼ家の令嬢として、一族の縁組リストには私の名前が彼の隣に刻まれて久しく、誰もが私たちの結ばれることを運命と信じて疑わなかった。 苦笑いが漏れる。前世を思い返せば、私は念願叶ってレナードと結ばれた。けれど結婚後、彼は一度たりとも私に触れることはなかった。何か口にできない病を患っているのだと思い込み、必死になって彼の秘密を守り抜こうとした。 結婚六周年の記念日――その日、偶然にも彼の書斎の金庫を開けてしまった。 中には整然と並べられていた。私が父に頼んで引き取らせた養女との写真の数々が。それどころか、二人の間には既に二歳になる隠し子までいて、三人家族の写真は幸せそのものだった。 その瞬間、ようやく理解した。彼に病気などなかった。ただ一度たりとも、私を妻として見ていなかっただけなのだと。 私から逃れるため、彼は義妹と手を組んで私を殺害した。生まれ変わった今、私は二人の愛を成就させてやることにした。 けれど、ウェディングドレスに身を包み、イヴァンの腕に手を添えて教会へと歩を進めたとき、レナードが銃を手に現れた。狂ったように駆け寄ってくる。 「メドリン!」嗄れ果てた声が、今にも引き裂かれそうに響く。「よくも……っ!」
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婚約者さん、その幼なじみとどうぞお幸せに

婚約者さん、その幼なじみとどうぞお幸せに

結婚式を挙げる前日の夜、私の婚約者の幼なじみは傭兵をしていて、五年間連絡を断っていたのだが、任務中に負傷したうえ毒性のある媚薬まで盛られてしまった。 薬を盛られた彼女は部隊の仲間に私の婚約者の前へ連れて行かれた。彼女は全身血だらけで、まさに九死に一生といった様子だった。 一向に冷静沈着で理性をなくすことのなかった篠原迅(しのはら じん)は目を真っ赤にさせて、私の制止も振り切り幼なじみと一夜を共にした。 そして私のほうはというと、一晩部屋の外で一睡もできなかった。 その翌日、私のヒステリックな詰問に対して彼は幼なじみを庇い、腐った態度でこう吐き捨てた。 「俺は茉莉花(まりか)が死んでいくのを黙って見ているわけにいかなかったんだ。ただ俺の『初めて』を彼女にあげただけだろう?結婚する前にちょっと一晩羽目外したからって何だって言うんだ?」 その瞬間、私の彼に対する愛は完全に粉々になって消えていったのだった。
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入籍当日、婚約者の後輩に服を剥ぎ取られた

入籍当日、婚約者の後輩に服を剥ぎ取られた

私の名前は瀬川梨緒(せがわ りお)。 入籍をするその日、婚約者・遠藤久遠(えんどう くおん)の後輩・桐島寧々(きりしま ねね)に不倫相手だとでっち上げられ、人前で服を剥ぎ取られた。 その後、彼女はいたずらっぽく笑いながら、「ただ場を盛り上げただけだよ」と言った。 久遠は甘やかすように彼女の頭を撫でて、そうとたしなめた。 「もうやめろよ。これ以上ふざけると、梨緒が怒るぞ」 けれど寧々は、はにかみながら彼の胸元に寄り添い、私を見て小声で言った。 「ただの冗談ですよ?瀬川さんだって、そんなに心が狭くないですよね?」 久遠もすぐに口添えした。 「寧々も場が冷えるのが嫌だっただけだ。大げさにするなよ」 その場は一瞬静まり返り、みんなが私の反応を待っていた。 けれど次の瞬間、私は冷たく笑い、婚約指輪を外してその後輩に投げつけた。 「じゃあ、この入籍もあんたが代わりにやれば?」 そう、私は確かに面倒くさい女よ。 だから、入籍はやめる。
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