5年もの隠れた恋の末、彼は本命彼女にプロポーズした
ミントソーダ切ない恋逆転ひいき/自己中高嶺の花しっかり者妻を取り戻す修羅場婚姻生活
20年間ずっと「いい子」として生きてきた私・蘇我思乃(そが しの)が、唯一犯した過ちは、母と継父の目を盗んで、神原俊行(かんばら としゆき)とこっそり恋愛していたことだった。
昼間の私たちはよそよそしい義理の兄妹だったが、夜になると同じベッドで貪るように肌を重ねる。
その秘密の恋が5年目を迎えた頃、私は偶然、彼が友人たちと話しているのを耳にした。
「20歳で妹さんの初めてを奪って、もう5年も遊んでるんだろ?そろそろ恋愛関係を明かす気はないのか?」
胸がぎゅっと締めつけられ、私は俊行の返事をかすかに期待していた。
俊行はライターを弄びながら、どうでもよさそうに笑った。
「あんなの、所詮は『妹』だ。表に出せるような女じゃない。
そもそも最初から、あいつの母親が俺の家庭を壊したことへの復讐のためじゃなきゃ、俺があいつを選ぶわけないだろ。
もう若葉(わかば)にはプロポーズした。俺の妻になる資格があるのは、彼女だけだ」
私は取り乱して問い詰めたりはしなかった。ただ聞かなかったふりをして、その場を立ち去った。
俊行の結婚式の日、彼はわざわざ友人たちに会場をしっかり見張るよう言いつけていた。私が騒ぎを起こしに来ないようにするためだ。
けれど彼は知らなかった。私はすでに海外へ向かう飛行機に乗っていて、二度と戻ってくるつもりはなかったのだ。