ゆるきゃん〜俺がハマったのは可愛い幼なじみでした

ゆるきゃん〜俺がハマったのは可愛い幼なじみでした

last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-05-21
โดย:  空蝉ゆあんอัปเดตเมื่อครู่นี้
ภาษา: Japanese
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BL

青春

幼なじみ

学園

急に俺の目の前から姿を消した伊月。ずっと一緒だと約束したのに、離れ離れになってしまった。それから10年が経ち、ゆるくてきゃんきゃん吠えるワンコのような奴と出会い─ ハラハラドキドキ、ゆるきゃん男子に振り回されながら近づく薫とゆるきゃん男子

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บทที่ 1

問題児 ストレス解消

第1話 問題児

「おい狭間、ちょい顔貸せ」

「何か用か? 要件があるなら教室で言えよ」

何もしていないのに目をつけられる男、それが狭間薫。笑顔を見せれば元々はっきりした顔立ちでイケメンだ。入学当初は女子のハートをかっさらった彼だが、無愛想な態度と高圧的な口調でヤバい奴認定されている。当の本人はお構い無しだが、2年の姉美乃里からしたら、頭を抱える大問題だった。

殴りはしない、ただよけるだけ。それなのにラッキー体質の薫は彼を追い詰めようとしてくる人物全員に不幸が起こる。それを知っている美乃里からしたら、後で巻き込まれる可能性が高く、薫には平和な学園生活を送ってほしいと願うしかなかった。

「……こんな時に伊月くんがいてくれたらよかったのになぁ」

ガクガク震えながら屋上で現実逃避をする美乃里は薫の幼なじみ柿崎伊月の事を思い出して、不安をかき消そうとする。美乃里の目の前にはガタイのいい柔道部主将の石垣をはじめ薫に恥をかかされた連中でごった返していた。

「お前の弟まだ来ないのか。俺の弟達に喧嘩売った癖に逃げるなんてひ弱だな」

鼻で笑いながら美乃里を見下す石垣に対して一発お見舞いしてやりたい気持ちはあるが、そんな勇気はなかった。足がすぐんで動けない。そんな強いメンタルなど持ち合わせていない。

その時だった。ガチャとドアノブが回るとゆるふわなパーマで可愛らしいくりくりな瞳で無邪気に微笑んでくる男の子がいた。見た感じ高校生に見えないけど、この学園の生徒であるのは一目瞭然。

「失礼しまぁす。神楽先生に言われて問題児を探しにきましたぁ」

今この状況がどんなふうに見えているのか彼には分からない様子。むさ苦しい中で一輪の笑顔がパッと咲き、周りを虜にしようとする。

「なんだ1年。邪魔だ」

「邪魔なのは君でしょ?女の子囲いこんで何してんの?」

美乃里は思った。ある意味勇者が来てくれたと助かる可能性は低いけど、願わずにはいられなかった。

「僕は問題児を探してるだけで、君に興味ないんだよねぇ。そっちが邪魔だよ石頭」

可愛い顔をしているのに、ゆるふわな雰囲気を漂わせているのに口調が悪い。どことなく薫の事が脳裏に過ぎった美乃里は勇気を振り絞り、声をあげた。

「薫に用があるなら、私じゃなくてその子に頼んで。薫の親友なのよ、この子」

わるじえが働いてしまった美乃里は引き返す事が出来ない。卑怯な姉だと思われてもいい、どんな理由をつけてでも、ここから去りたい一心で自分を守り続けた。

「ふぅん、いいよ」

何かに納得したように頷いたワンコくんは美乃里を自由へと羽ばたかせるきっかけになった。

「石頭、薫くんに会いたいんでしょお?なら来れば?」

石頭と呼ばれている石垣はムッとした表情で彼の後を着いていく。取り巻きも石垣の命令に従うと美乃里を残し、ドアを閉めた。

「……あ」

薫にこの事がバレても知らないフリをしようと心に決めた美乃里は力が抜け、その場に座り込んだ。なんとなくワンコくんの笑顔に恐怖を感じながら──

第2話 ストレス解消

「も……もうやめ」

石垣の叫びは虚しくグゥィングゥィンとバイブの音が部屋中に響く。手足は椅子に固定され好き放題にされっぱなしだ。眉を顰め、耐える事しか出来ない石垣を見て、にこにこと観察している。

「ガタイいいのに、弱いんだね、ココ」

スーツ姿の男が石垣の乳首を刺激すると、小さく「あっ」と漏らした。素質があると感じているワンコくんは男に命令すると、その通りに男は弄び続ける。

「後は好きにしていいよ。他の連中の後片付けもよろしくねっ」

彼の足元には戦意喪失した取り巻き達が倒れている。グッチュグッチュと肉と愛液が擦れる音を聞きながらその場を後にした。

「薫、もう少しで会えるよ」

照れながら微笑む姿はあの時の名残を残している。

■□■□■□■□■□

「ただいま」

誰もいないだろうと思った薫はボタンを外すと気分転換する為にシャワー室へと向かった。本当は屋上に呼び出されていたのだが、相手にする必要はないと放置し、帰ってきていたのだった。

ガタンと2階から物音が聞こえると不思議に思った薫は階段をゆっくりと登り、音に耳を澄ます。

ガチャと音が聞こえてきた美乃里の部屋へ入るとそこにはガンガンと床に頭を打ち付ける美乃里の姿があった。

「何してんの?」

状況が分からない薫は美乃里に声をかけると、急に土下座をしてきた。

「ああああ。薫」

「何コレ」

理由を話そうともしない姉の行動にただただ圧倒されるがままの薫。状況が理解出来ない彼は何も見なかった事にしようとゆっくりと部屋を出ていった。

「なんだアレ……ホラーかよ」

ぶつぶつと言いながら制服を脱ぎ捨てるとため息を吐く。シャワーに濡れながら頭を抱える姿は妙に色気を誘う。髪をかきあげると雫がポタリと落ちた。

「なんだか悪寒が」

誰かに見られているような錯覚を感じながらも、気のせいだろうと自分に言い聞かせながら体を丹念に洗っていく。

「可愛いね、薫。ずっと一緒だからね」

1人になるとどうしてだか幼なじみで親友だった伊月の事を思い出す。まだ5歳の頃の話。あれから10年の月日が経つと思い出が妙に美化されている。

変なものを見たせいもあるだろう。むしゃくしゃしていた薫は自分の敏感な部分に泡をゆっくりとつけるとローション代わりにシゴいていく。

「……っ、何処にいんだよ伊月」

寂しさと悲しみが湧き上がってくるとオーガイズムに達した。はあはあと肩で呼吸を整えながら、何も無かったように全てを洗い流していく。自分の気持ちさえも──

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