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第1327話

ผู้เขียน: 夜月 アヤメ
十日後。

若子は千景のベッドのそばに座り、優しくお粥を食べさせていた。

スプーンから少しこぼれてしまい、慌ててティッシュで千景の口元と服を拭う。

「ごめん、手が滑っちゃった」

「若子、自分でできるよ」

千景は手を伸ばし、スプーンを取ろうとした。

「だめ、今は休まなきゃいけないの。動いちゃだめ、私が食べさせるから、お粥ちゃんと食べて」

千景が目を覚ましてから、若子はずっとそばを離れずに付き添っていた。

千景が生きていてくれること、それだけが、若子にとっては神様からの奇跡だった。

千景は静かに、黙って彼女を見つめながらお粥を食べ終えた。

食べ終わると、若子はタブレットを取って、ベッドの小さなテーブルの上に置いた。

「まず映画を一本見ようよ。見終わったらお昼寝しよう」

「若子」

千景が急に手を握る。

若子はその手を離さなかった。

「まさか、また君に会えるなんて思わなかった」

若子は千景の手の甲を軽くたたきながら言う。

「修がね、冴島さんの指が動いたのに気づいたの。それで生きてるって」

「それはしっかりお礼を言わなきゃな」

千景はもう、それだけで十分だった。

若子に会えたことが、何よりもうれしかった。

「あの桜井ノラは、どうなった?」

ノラの名前が出ると、若子の顔がすっと冷たくなる。

「もう閉じ込められてるよ。二度と外には出られない」

千景はため息をついた。

「十九歳の少年が、あんなことをやるなんて、誰が想像しただろうな......この世の中は本当に広いだな」

そのとき、修が暁を抱えて部屋に入ってきた。

二人が気づいて顔を上げると、暁がすぐに手を伸ばした。

「ママ、ママ」

暁はここ最近、若子から離れようとしない。

前に若子が連れ去られたとき、きっと何かを感じ取ったのだろう。

その日以来、毎日母親にべったりで、ずっと一緒に寝たがっている。

「暁」

若子はにっこり笑って、暁を抱き上げた。

「見て、冴島叔父さん元気になったよ。うれしいでしょ?叔父さんにごあいさつは?」

「さえ......おじ」

暁は、天使みたいな笑顔を見せた。

千景はその顔を見て、思わず頬を軽くつねった。

「この子、本当に賢いな。どっちに似たんだ?」

千景は若子と修を順に見比べる。

修は若子の肩に優しく手を置き、もう片方の手で暁の頭を
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ความคิดเห็น (3)
goodnovel comment avatar
barairose88
千景、良かった… そして修、あなたは本当に凄い! 若子に対して、千景に対して、その行動、言動すべてが尊い…思いやりに溢れていてます。  男前です。 格好いいです。 今まで、何度も修を見放そうと思いましたが、結局憎めず… あなたをここまで応援して来て本当に良かったと、実感しています。   千景が無事に生き残ったことで、若子の憂いもなくなります。   千景も親子3人寄り添う姿を目の当たりにして、身を引くつもりのようです。    読み手が願っていた暁ちゃんと3人ハッピーエンドがやっと叶いますね。 ん…離脱せずに読み続けて来て良かった!
goodnovel comment avatar
シマエナガlove
ノラの映像あるし 西也も逮捕されないと納得できないな 叔父さん裏で取引するだろうけど 若子がアメリカでの逮捕状と指名手配の話すれば 西也の逮捕も邪魔できないはず
goodnovel comment avatar
シマエナガlove
修が身を引く気持ちになったのかな 子供のパパとママの立場で交流するんだろうね 若子はヴィンセント選ぶだろうし それはそれで仕方ないのかもね この後西也が出てこないのがいい 修以上に執着凄いし 拉致監禁やりそうだし そうなればB国でも犯罪者で逮捕だ
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