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この想いをゴーカートのスピードにリンクさせて――16

Author: 相沢蒼依
last update publish date: 2026-06-25 06:45:04

「この間、四人で出かけたゴーカート場です」

「ということは、相手は佐々木さんだな」

 宮本をじっと見つめた、尊敬を含む佐々木のまなざしを思い出す。サーキット場で自分よりも速く走ることのできる宮本に憧れているうちに、それが恋心に変わることは容易に想像ついた。

 あの四人の中で一番おっとりしているように見えたのに、実際は鮮やかなドライビングテクニックで他を圧倒、サーキット場にいる者すべてを魅了した宮本を橋本は思い出す。

(俺のインプを鮮やかに運転する雅輝に憧れた結果、そういう関係になった俺だから、気持ちが痛いくらいにわかっちまう)

「和臣の職場の近くに、ゴーカート場があるでしょ。先週の火曜日と金曜日にデコトラを駐車場で見かけたって、さっきもメッセージがあって」

 本日は火曜日。それでわざわざ榊に、和臣がメッセージを打ち込んだのだろう。一度ならず二度三度、同じ場所でデコトラを見かけたら普通じゃないことくらい、誰にでもわかる。

「俺に黙って、アイツはなにをしてるんだろうな……」

「真面目な宮本さんは、橋本さんを裏切ることをする人じゃないですって」

「そんなの、おまえに言われなくてもわかってる
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