Beranda / BL / crisis / 18.###

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18.###

Penulis: よつば 綴
last update Terakhir Diperbarui: 2025-06-05 17:00:00

「ゔっ··重····」

 また気ぃ失ってたんだ。先生、マジで執拗いからな。

 で、なんか重いんだけど。

「····え? 先生!? ちょ、どしたんだよ。何、なんかの発作!?」

 胸元を掴んで俺の上で蹲ってる。よっぽど苦しいのか、ボロボロ泣いてんだけど。救急車呼んだらいいのかな。

「なぁ、息できる? 救急車呼ぶ?」

「ヒュッ····ハ、ァ··ハァ····フゥ····だい··じょ、ぶ」

「どこがだよ。病院連れてってやろっか?」

「ダメッ!」

 すげぇ必死そうな表情《かお》で、力一杯俺の肩袖を握る。

「なっ··なんでだよ! 苦しいんだろ!? 心臓とかだったらヤバいじゃん」

「違う、から····。ちょっと··トラウマで、苦しくなっただけ····」

 息もできなくなるようなトラウマってなんだよ。PTSDとかってやつな。めっちゃビビんだけど。

「はぁ····。しょうがねぇな」

 先生の頬を包み持って、女の子をオトす時にしかしない、甘いキスをしてやる。すげぇ不本意だけど。

 俺のコト、散々好きだとか言ってんだからちょっと落ち着く····いや、逆効果かな。心臓爆発したら笑ってやろ。つっても、マジで死なれたら困るからな。仕方ねぇよな。

 いつも、ガツガツ食うみたいなキスしかしてこない先生に、ついでだから甘いキスを教えてやる。

「ん····」

 徐々に震えも落ち着いて、俺の舌に反応できるようになってきた。ゆっくり、吐息を絡め合いながらするエロいキス。

 先生もこれで、ちょっとはキスが優しくなればいいのに。

「····落ち着いた?」

「んぇ?····あぁ、うん。大丈夫、ごめんね。あ、ありがとう」

 なんか今、すげぇ蕩けてなかった?

 あんな受け身な先生、初めて見たんだけど。まだパニクってんのかな。まぁ、死なねぇんなら何でもいいか。

「いいよ、こんくらい。で、なんで病院行くのあんな拒否ったんだよ」

「それは····えっと、僕たちの事、バレる··と困る、から····」

「あ〜、ははっ。まぁ、首飛ぶだろうしな。下手すりゃ逮捕だ」

 大人なんて、いや、人間みんな自分が可愛いんだ。保身の為に上手く生きようとしてる。

 人生が下手くそなやつは、俺や親父みたいにダメになっていくんだ。先生もきっと“先生”じゃなくなる事に、それか普通の人生が終わる事にビビってんだ。

 コイツの人生を終わらせたいとか、そこまでの事は思ってない。むしろ、特別扱いされた礼だと思って、しらばっくれるくらいはしてやんのに。バカじゃねぇ?

 保身なんてもんは生きててこそだろ。強がって必死こいて隠したって、死んだら何にもなんないじゃん。

「そうじゃ··ないよ。芯と、居られなくなるでしょ」

 ············は?

 ····はぁぁぁぁぁぁぁ!!?

 どういう意味だよ。俺との関係がバレたら、逮捕されたりするから困るんじゃねぇの?

 俺と居られなくなるから何なんだよ。別に俺は困らねぇし。飯食えなくなんのと、居心地の悪い家に帰らなきゃなんねぇのは困るけど。それだけだし。

 先生と居られなくなるのが困るとか嫌だとか、そんなはずはない。そんな感情、俺は持ってない。

 先生は俺と居たいって言うけど、俺はそういうのが分かんねぇ。女の子は可愛いし気持ち良いけど、面倒臭ぇからずっと一緒に居たいと思った事なんかない。

 誰かと一緒に居たいって何だ。そういう感情がどこから発生すんのか、何の為にそうしたいのかも分かんねぇよ。好きだから? 好きってなんだよ。

 先生は、俺が理解できない事ばっか言う。一緒に居ると落ち着かないのは、多分そういうところだ。

「芯····。僕の事、どう思ってる?」

 どうって、何が?

 衣食住と性欲を満たしてくれる、都合のいい大人。それ以上でも以下でもない。

「僕と居るの、嫌?」

 ······嫌じゃない。

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  • crisis   19.*****

    「芯····。僕の事、どう思ってる?」 どんぐり眼の愛らしい表情で、僕の言葉の意味を咀嚼する芯。戸惑いながらも、何かを考えている仕草を見せる。「僕と居るの、嫌?」 悪い気はしていない。そんな顔をしている。けれど、自分ではそれを理解していないようだ。 僕と居るのは、あくまで利害の一致だと思っているのだろう。僕の想いも本気にしていなかった。ついさっきまでは。 だけど、僕の言葉の節々に違和感を抱き始めている。あしらえなくなって、自分の感情に戸惑って、僕の言葉の真意を探り始めた。そんなところだろうか。 僕は、呼吸を整え芯を組み伏せる。そして、芯の肩に齧《かぶ》り付く。 芯を食べたい。その一心だった。「い゙っ··あ゙ぁ゙っ····い゙っでぇ······んぎゅぅぅ····先生、肉··千切ぇぅ····」 僕は、さらに歯を食い込ませる。ブチブチッと肉にメリ込み、鉄っぽさが口から鼻に抜ける。とても興奮する味だ。 芯が震えている。もう駄目だ、やめなくちゃ。それでも僕は、トドメにグッと力を込める。「んあ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙っ!!!」 僕は、芯の煩い口を塞ぎ、そっと牙を抜いた。レロッと噛み痕を舐める。「んんんっ!! ん゙ん゙ーっ!!!」 滲む血を強めに舐めとると、芯は大粒の涙を流しながら悶える。鼻水と涎で、僕の手がぐしょぐしょだ。 あまりに苦しそうなので、『静かにしてね』と耳元で注意してから手を離した。「ぅ··ひっく····汚ぇ、から··手ぇ舐めんなよ。マジでキモい&midd

  • crisis   18.###

    「ゔっ··重····」 また気ぃ失ってたんだ。先生、マジで執拗いからな。 で、なんか重いんだけど。「····え? 先生!? ちょ、どしたんだよ。何、なんかの発作!?」 胸元を掴んで俺の上で蹲ってる。よっぽど苦しいのか、ボロボロ泣いてんだけど。救急車呼んだらいいのかな。「なぁ、息できる? 救急車呼ぶ?」「ヒュッ····ハ、ァ··ハァ····フゥ····だい··じょ、ぶ」「どこがだよ。病院連れてってやろっか?」「ダメッ!」 すげぇ必死そうな表情《かお》で、力一杯俺の肩袖を握る。「なっ··なんでだよ! 苦しいんだろ!? 心臓とかだったらヤバいじゃん」「違う、から····。ちょっと··トラウマで、苦しくなっただけ····」 息もできなくなるようなトラウマってなんだよ。PTSDとかってやつな。めっちゃビビんだけど。「はぁ····。しょうがねぇな」 先生の頬を包み持って、女の子をオトす時にしかしない、甘いキスをしてやる。すげぇ不本意だけど。 俺のコト、散々好きだとか言ってんだからちょっと落ち着く····いや、逆効果かな。心臓爆発したら笑ってやろ。つっても、マジで死なれたら困るからな。仕方ねぇよな。 いつも、ガツガツ食うみたいなキスしかしてこない先生に、ついでだから甘いキスを教えてやる。

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