どんぐり眼の愛らしい表情で、僕の言葉の意味を咀嚼する芯。戸惑いながらも、何かを考えている仕草を見せる。
「僕と居るの、嫌?」
悪い気はしていない。そんな顔をしている。けれど、自分ではそれを理解していないようだ。
僕と居るのは、あくまで利害の一致だと思っているのだろう。僕の想いも本気にしていなかった。ついさっきまでは。 だけど、僕の言葉の節々に違和感を抱き始めている。あしらえなくなって、自分の感情に戸惑って、僕の言葉の真意を探り始めた。そんなところだろうか。僕は、呼吸を整え芯を組み伏せる。そして、芯の肩に齧《かぶ》り付く。
芯を食べたい。その一心だった。「い゙っ··あ゙ぁ゙っ····い゙っでぇ······んぎゅぅぅ····先生、肉··千切ぇぅ····」
僕は、さらに歯を食い込ませる。ブチブチッと肉にメリ込み、鉄っぽさが口から鼻に抜ける。とても興奮する味だ。
芯が震えている。もう駄目だ、やめなくちゃ。それでも僕は、トドメにグッと力を込める。「んあ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙っ!!!」
僕は、芯の煩い口を塞ぎ、そっと牙を抜いた。レロッと噛み痕を舐める。
「んんんっ!! ん゙ん゙ーっ!!!」
滲む血を強めに舐めとると、芯は大粒の涙を流しながら悶える。鼻水と涎で、僕の手がぐしょぐしょだ。
あまりに苦しそうなので、『静かにしてね』と耳元で注意してから手を離した。「ぅ··ひっく····汚ぇ、から··手ぇ舐めんなよ。マジでキモい····。ぅ゙ー···肩痛ぇ····」
芯から出たものが汚いわけないと、何度言えば覚えるのだろう。口の周りに付いた芯の血を、指で拭って舐めるとまた『キモい』と言われた。
まったく、態度とは裏腹に照れ屋さんなんだから。 芯の心が、少しだけでも僕に傾いたのだと思い興奮してしまった。また、芯に酷い事をした。綺麗な身体に傷をつけてしまった。僕の痕····。 肩を手当しながら何度も謝ったが、芯はムスッとしたまま口を利いてくれなくなった。嫌われてしまっただろうか。 不安になった僕は、少し血の滲むガーゼに手を添えた。「ん゙っ··ってぇ····触んなよ!」
後悔と自責の念に駆られ、声を出せないままそっと芯を抱き締める。どうして、僕は芯を大切にできないのだろう。
しょぼくれた僕を見て、芯は溜め息を吐いてこう言った。「センセ、晩飯食いに連れてってよ、めっちゃ美味いの。そしたら許す。俺ね、今日は肉食いたい」
噛んだ詫びにと言われれば、断れるはずがない。
芯には少し大人びた服を着せた。普段より落ち着いた雰囲気になり、幼い顔つきでもギリギリ成人しているように見えなくはない。 そして、芯の知り合いなど居るはずがない、少し離れた所に在る馴染みの店へと向かう。 焼肉をたらふく食べ、満足そうな芯。隣に座らせれば、堂々と触れ合えるのが個室の利点。リスクは否めないが、たまにはこうして過ごすのも悪くない。 流石の僕も、外で芯を傷つける事はしない。それに気づき、安堵の溜め息を漏らす。「なんだよ、でっかい溜め息吐いてジジくせぇの」
「ジジ······」
「つぅかセンセ、全然食ってなくね?」
「僕、少食だから。芯お腹いっぱいになった?」
「なった。けど、デザートも食う」
「好きなだけ食べていいよ。この後、吐かせちゃうだろうけど」
メニューを開いて見せながら言うと、子供らしい笑顔から一転、ゲンナリしてしまう芯。
「食ってる時にそういう事言うなよな····。たまにはさ、吐かないようにできねぇの?」
「うーん····加減って難しいよね。芯がもっと素直になってくれたら、あんなに酷い事しなくて済むと思うんだけどな」
「は? 素直ってなんだよ。俺、最近めっちゃ素直じゃん」
酷い快楽と痛みから逃れるために、芯は素直になる事を覚えた。おそらく、それの事を言っているのだろう。けれど、僕が求めているものとは違う。
「そうだね。でも、そうじゃないんだよ」
「は? ····意味わかんねぇんだけど」
不機嫌な芯だが、デザートが運ばれて来た途端、意気揚々とアイスにスプーンを突っ込んだ。おかわりをするほど気に入ったらしい。
幸せそうにアイスを頬張っているところ申し訳ないが、そろそろ帰りたい。芯が予想外に沢山食べるから、嫌な時間になってしまった。
芯が食べ終えるのを待ち、僕はそそくさと店を出た。少し急かした所為か、芯が訝しげな目で見てくる。急ぎ早に店から離れる。せめて、人通りの多い所へ、早く····。「先生、待ってよ。なんか急いでんの?」 芯が僕の手を引いて止める。立ち止まりたくないのだが、振り払うわけにもいかない。それよりも、いくら人通りがないからと言って、堂々と“先生”はいただけない。「ねぇ芯、外でそう呼ぶのは──」「あれ~? やーっぱお前だ」 背後から耳を劈く、聞き慣れた甘い声。身体が強ばり、瞬く間に自由を失う。頭から足先へと血の気が引き、焦点が定まらない。 けれど、それを芯に悟られてはいけない。僕は、震える唇を噛み締めて振り向いた。「か、奏斗《かなと》さん····」 震える声で、かつて愛したその名を呼ぶ。もう二度と、死んでも会いたくなかった男だ。「久しぶりぃ。そのちっこいの、彼氏?」「お··お久しぶり、です。あ····えっと、その····」 恋人と言ってしまって良いのだろうか。反発した芯が、余計な事を言ってしまえば終わりだ。 奏斗さんは、一歩一歩ゆっくりと歩み寄ってくる。目の前まで来ると、少し前屈みになり僕の耳元で囁く。「俺とは正反対じゃん。可愛いね、お前みたい」 耳を孕ませる低い声。脳を溶かしてしまう濃い雄の匂い。頭が痺れ思考が乱れる。 ちらりと芯を見ると、唇を尖らせている。あぁ、やはり機嫌が悪い。最悪だ。「アンタ何? 鬼無《きなし》さんの元カレ?」 どうして会話を始めてしまうんだ。できれば、適当にあしらってこの場を去りたいのに。 けれど、流石は空気を読める芯。僕を“先生”と呼ばなかった事は、後でしっかり褒めてあげよう。「そだよ。君は? 随分若いねぇ」 勘のいい奏斗さんの事だ。何
「芯····。僕の事、どう思ってる?」 どんぐり眼の愛らしい表情で、僕の言葉の意味を咀嚼する芯。戸惑いながらも、何かを考えている仕草を見せる。「僕と居るの、嫌?」 悪い気はしていない。そんな顔をしている。けれど、自分ではそれを理解していないようだ。 僕と居るのは、あくまで利害の一致だと思っているのだろう。僕の想いも本気にしていなかった。ついさっきまでは。 だけど、僕の言葉の節々に違和感を抱き始めている。あしらえなくなって、自分の感情に戸惑って、僕の言葉の真意を探り始めた。そんなところだろうか。 僕は、呼吸を整え芯を組み伏せる。そして、芯の肩に齧《かぶ》り付く。 芯を食べたい。その一心だった。「い゙っ··あ゙ぁ゙っ····い゙っでぇ······んぎゅぅぅ····先生、肉··千切ぇぅ····」 僕は、さらに歯を食い込ませる。ブチブチッと肉にメリ込み、鉄っぽさが口から鼻に抜ける。とても興奮する味だ。 芯が震えている。もう駄目だ、やめなくちゃ。それでも僕は、トドメにグッと力を込める。「んあ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙っ!!!」 僕は、芯の煩い口を塞ぎ、そっと牙を抜いた。レロッと噛み痕を舐める。「んんんっ!! ん゙ん゙ーっ!!!」 滲む血を強めに舐めとると、芯は大粒の涙を流しながら悶える。鼻水と涎で、僕の手がぐしょぐしょだ。 あまりに苦しそうなので、『静かにしてね』と耳元で注意してから手を離した。「ぅ··ひっく····汚ぇ、から··手ぇ舐めんなよ。マジでキモい&midd
「ゔっ··重····」 また気ぃ失ってたんだ。先生、マジで執拗いからな。 で、なんか重いんだけど。「····え? 先生!? ちょ、どしたんだよ。何、なんかの発作!?」 胸元を掴んで俺の上で蹲ってる。よっぽど苦しいのか、ボロボロ泣いてんだけど。救急車呼んだらいいのかな。「なぁ、息できる? 救急車呼ぶ?」「ヒュッ····ハ、ァ··ハァ····フゥ····だい··じょ、ぶ」「どこがだよ。病院連れてってやろっか?」「ダメッ!」 すげぇ必死そうな表情《かお》で、力一杯俺の肩袖を握る。「なっ··なんでだよ! 苦しいんだろ!? 心臓とかだったらヤバいじゃん」「違う、から····。ちょっと··トラウマで、苦しくなっただけ····」 息もできなくなるようなトラウマってなんだよ。PTSDとかってやつな。めっちゃビビんだけど。「はぁ····。しょうがねぇな」 先生の頬を包み持って、女の子をオトす時にしかしない、甘いキスをしてやる。すげぇ不本意だけど。 俺のコト、散々好きだとか言ってんだからちょっと落ち着く····いや、逆効果かな。心臓爆発したら笑ってやろ。つっても、マジで死なれたら困るからな。仕方ねぇよな。 いつも、ガツガツ食うみたいなキスしかしてこない先生に、ついでだから甘いキスを教えてやる。
「もう、学校ではシない。ここに帰ってきてからシようね」「そりゃありがたいけどさ。先生、我慢できんの? つか、俺がここに帰ってくんの決定なんだ」 意地悪くにたっと笑い、いやらしい目を向けて言う芯。後でお仕置きだ。 僕は、僕たちが抱えているリスクを説明し、最後に『これからも芯と生きていきたい』と言えた。芯は『何それ、プロポーズじゃん』と揶揄う。 僕は本気だった。それなのに、芯はまともに取り合おうとしない。掻き集めて振り絞った勇気は、虚しく空回りして散った。「はいはい、そういう感じな。ここに居る間はちゃんと恋人やるから安心しなよ、セ〜ンセ♡ 飯と風呂とセックスの対価だもんな」 そうじゃない。そんな風に思ったことはない。そう伝えても無駄なのだろうと、僕は口を噤んでしまった。 全てを軽く流してしまう芯だもの。何度本気だと言っても、テキトーにあしらわれる。あぁ、これではダメだ。 僕は芯をベッドに呼び、僕に跨るよう指示をした。僕がどれだけ本気なのか、そろそろちゃんと教えなければ。 毎回はぐらかされてしまう事に、いくら温厚な僕でも苛立ちを覚える。いい加減、想いが伝わってほしい。そうするには、犯す以外のやり方を僕は知らない。 月曜日。約束通り、学校ではシなかった。寝起きの芯を中途半端に犯したからか、芯は何度か誘惑するような態度をとってきたが。 それは帰ってからお仕置きするとして、目下の課題は芯に本気だと思ってもらう事。 昨日、目隠しをしてブジーをグリグリしながら『これはね、芯が僕に堕ちて縋ってくれるように躾てるんだよ。僕が本気だって、分かってくれた?』と聞いた。 すると、泣きながら『本気ってなんだよ!? 何が本気かとか分かんねぇよ····。ひっく··先生だって、俺の身体で遊べたらいいんじゃないの?』と言われた。 これには酷く落胆して、同時にカッと腹が立った。 芯は、まさか自分が本気で誰かから愛されると思っていないらしい。求められるのは身体だけだと思
芯の拘束を解き、もう一度2人で風呂に入る。 さっき入った時は向かい合って座っていた。けれど、芯は今、僕の膝に収まり背中を預けてくれている。 何も言わないけれど、これが芯の甘え方だ。 芯の肩に顎を乗せ、反対側から頭を撫でる。ちゃぷっと、静かに水音が反響した。「ねぇ、芯。僕の名前知ってるよね?」「······知らない」 耳を赤く染めて答える芯。口を尖らせる癖、嘘つき。 頑なに呼ぼうとしない理由は分からない。けれど、きっと僕を愛してくれたら呼んでくれるはずだ。 僕がベッドを片してる間に、芯はコーヒーを入れてくれた。芯好みの、角砂糖を5つも入れた激甘コーヒー。僕は、噎《む》せるのを堪《こら》えつつ飲む。「明日からも、ここに帰っておいでね。鍵、渡しておくから」「鍵なんか簡単に渡すなよな····。つぅか“先生”がこんな事していいの? すげぇ特別扱いじゃん」「そんな今更····。そうだよ、芯は僕の特別。ここに居る時は芯を生徒とは思わないから、覚悟はしておいてね」 僕を揶揄う様な笑みを見せていた芯が、ムスッと表情を変える。この手の話をすると、いつも機嫌が悪くなる。面倒なのだろうか。「····だったら、俺らの関係って何?」「関係··か。ねぇ芯、好きだよ」「知ってる。で?」「で··って····。その··恋人になりたい」「この部屋だけの恋人ごっこって事? それとも、卒業しても続くやつ?」 意地を張っているつもりなのか、くだらない事を聞く芯。そんな、泣きそうな顔をさせたいわけじゃ
ブジーで射精をさせないまま、そろそろ40分。時期尚早かと思ったけれど、イボ付きのバイブでメスイキさせ続けて50分。 拘束されただけで感度が爆上がりしていた芯には、相当辛い時間だっただろう。けど、何より芯を追い詰めたのは、僕が無言を通していた事だ。 無視をする度、鼻を赤くして泣きそうになる芯。なんて可愛いのだろう。 メスイキが止まらなくなってからは、泣きじゃくって素直になった。「先生《しぇんしぇ》、なぁ! なんか言ってよ! ····ぐすっ··怖《こぁ》いんらってぇ····。ん··ふ··先生ぇ、声聴きたい····。バイブもうやらぁ。先生のちんこがいい····」「······はぁ、狡いなぁ。なら、バイブだけ抜くよ。抜いてイかなかったら、僕のおちんちん挿れてあげるね」 僕は意地悪く、芯が確実にイク抜き方をする。一度奥まで押し込んで、イッた瞬間に勢いよく引き抜く。「ん゙あ゙ぁ゙ぁ゙あ゙ぁ゙っっっ!!! かはっ··死゙ぬッ····ぅあ··ぢんご苦゙じぃ····」 腰をガクガク痙攣させ、顔から出るもの全部出して、ぐしゃぐしゃになった芯は尋常じゃない可愛さを撒き散らしている。愛おしくてたまらない。イけない苦しさとメスイキとで痙攣が止まらない芯に、いよいよ僕のモノを挿れてあげる。 奥まで一息に貫くと、足をピンと張って仰け反る。ブジーが挿さったままのおちんちんが、ビヨンビヨンと振れているのも可愛い。「芯、射精したい?」「しゃせー·&middo