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第15話 神宮寺家の人々②

Penulis: 暁万里
last update Tanggal publikasi: 2026-06-06 08:04:54

 綾人が視線を入口へ向ける。

「最後に……」

 タイミング良く、ノックの音が響いた。

「失礼します」

 部屋へ入ってきたのは一人の男性だった。

 眼鏡をかけた端正な顔立ち。落ち着いた雰囲気を纏っている。年齢は、綾人と同じ二十代後半くらいに見えた。

「お初にお目にかかります、澪さま。相良さがらと申します」

 穏やかな笑みを浮かべながら一礼する。

「綾人さまの秘書を務めております」

「秘書……」

 澪は小さく呟く。

「相良には、俺のプライベートも仕事も、大抵のことを任せている」

 綾人が言う。

「俺が不在のときは相良に話せ」

 その言葉に相良がほんの少しだけ目を見開いた。

 どうやら驚いているらしい。

「綾人さま」

「なんだ」

 綾人が相良へと視線を向けた。

「そこまで信頼していただけるとは光栄です」

 そう言いながらも、なぜか相良はどこか面白そうに笑っていた。

 澪は気付かない。

 けれど、その場にいた使用人たちは全員気付いていた。

綾人が誰かをここまで気遣うのは初めてのことだと。

ましてや、澪に自分の右腕である秘書の相良を頼っていいと言うなんて。

今までの綾人からはとても想像が
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