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175話

Author: 籘裏美馬
last update publish date: 2026-01-08 19:34:49

「た、大変お待たせして、申し訳ございません!それに、そちらは小鳥遊建設の小鳥遊部長!ようこそ起こしくださいました」

ぺこぺこと頭を下げる男性の登場に、私たちに声をかけた4人の男女は、呆気に取られている。

私は彼らを気にする事もなく、男性に向き直って微笑んだ。

「いえ、私たちも入る場所を間違えてしまったようで。声を掛けて下さって助かりました」

「とんでもこざいません。こちらの落ち度です。本日、藤堂社長からご事情は伺っております。海堂があちらでお待ちですので、御足労頂いてもよろしいでしょうか?」

「もちろんですわ」

私とその男性の会話に、さっきまで威勢の良かった男女4人は、途端に顔色を真っ青にした。

「待って、待ってよ……藤堂って言った?あの女、藤堂グループの……?」

「待て、あの男も、小鳥遊建設の部長とかって……」

「俺たちなんて足元にも及ばねえ大企業の人間……大財閥の人間じゃねえか」

「ふざけんなよ、誰だよ話しかけに行こうって言ったやつ!」

彼らは内輪揉めを始めてしまったようで、私は溜息を吐き出す。

「茉莉花さん、彼の案内に着いて行きましょうか?」

「ええ
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