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317話

Auteur: 籘裏美馬
last update Date de publication: 2026-03-24 19:30:07

その日の午後。

廊下を歩いていると、普段より視線を感じた。

やっぱり、私と苓さん……そして、御影さんのあのネットニュースは、多くの社員の目にとまっているらしい。

注目を集める事は慣れているけど、懐疑的な視線は少し居心地が悪い。

(いえ、でも私は何も悪い事はしていないんだから、堂々としていればいいのよ……!)

そうすれば、この会社で働く社員達はあのネットニュースがでたらめだと察してくれるかもしれない。

普段よりぐったりと疲れた状態で本部長室に戻り、私は午後の仕事に取り掛かった。

明日は、お母様の病院にお見舞いに行く日だ。

午後休を取ってしまうので、仕事をある程度終わらせないと。

私はぺしぺしと頬を叩き、頭を切り替えて仕事に取り掛かった。

その日の夕方。

定時過ぎに、私のスマホが着信音を鳴らした。

「──苓さん!」

昼間の内に苓さんに連絡を入れていたのだ。

私は急いで画面をタップして、苓さんからの電話に応じる。

「も、もしもし……!」

〈茉莉花さん、俺です〉

「ええ、苓さん。連絡をいただいてすみません、ありがとうございます」

〈いえ、全然大丈夫ですよ
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