Accueil / 恋愛 / おいしい契約恋愛 / 55.社長とお姉ちゃんの初対面③

Partager

55.社長とお姉ちゃんの初対面③

Auteur: Aica
last update Date de publication: 2025-09-16 20:58:40

「しかも、この段ボールあんたどうやって運ぶの? 引っ越しの人取りに来るの?」

「えーっと、それは~あの~」

適当に誤魔化しながら段ボールを運びながら玄関へ移動すると。

人の気配が……。

って、社長だ!

「あっ、もう着いてたんですね!」

「あぁ。うん。なんか二人で話してたみたいだから、ちょっと待ってたんだけど」

いつの間にか玄関に社長が到着していて。

ん? ちょっと待ってた?

ってことはルイルイのことでお姉ちゃんと話してたの、もしかして聞かれた!?

いや、そこまでは聞こえないか。

てか、聞かれても意味わかんないだろうし、別に社長にとっちゃ興味もないだろうけど。

住んでるとこ問い詰められてたとこも、社長聞いちゃってたかな!?

そこ聞かれてたらなんとなく気まずいな……。

「え!? ちょ、誰! このイケメン!!」

すると、社長と話してた様子に気付いてお姉ちゃんも玄関へ。

だけど社長を見た瞬間、あまりの社長のイケメンっぷりに、思わず素直に反応してしまっている。

いや、姉よ。

社長見て最初の言葉がそれですか……。

さすが妹と同じくイケメン好きな姉ではある……。

まぁ確かにこんなイケメンがここにい
Continuez à lire ce livre gratuitement
Scanner le code pour télécharger l'application
Chapitre verrouillé

Dernier chapitre

  • おいしい契約恋愛   380.望んでいた幸せ③

    「依那。今日はありがとな」「こちらこそ。あたしも一緒に連れてきてくれてありがとうございます」今日は慧さんと女将さんが親子として改めて顔を合わせる日。大将のお店との仕事が始まる前に少しでも今の複雑な気持ちを解消しておきたいと、慧さんが早めに仕事を調整して時間を作ってくれた。そして待ち合わせをしているお店は、もちろんこの前と同じ店の慧さんが初めてプロデュースした本村さんのご両親のお店。女将さんに前に会った時に、あの店でとは事前に伝えはしていたけれど、実はあれはただのあたしの願望で。絶対あのお店で会ってほしかったから、慧さんにあのお店で会いたいということを伝えようと思っていた。だけど、この話になった時、あたしが伝える前に、慧さんがその店でと言ってくれた。それだけであたしはもうすでに胸がいっぱいになって。慧さんの初めてプロデュースしたお店でお母さんと会うということは、きっと慧さんの中で何かを決心したからなのだと思う。きっとホントに憎んでいたりしたら、そんな大切な場所で絶対会おうだなんて思わないはず。きっと慧さんはその場所で会いたかった。きっとそういうことだと思う。「依那がいなきゃ意味ないよ。まだオレ一人だけじゃどうしていいかわからなくなる」「はい。あたしがついてるので大丈夫です!」店に向かう車の中、あたしは助手席から慧さんに元気よく伝える。あたしはいつも通りあたしでいないと。慧さんはきっとまだ複雑な想いのままいるはず。きっとその気持ちは、慧さん次第で上がりも下がりもする。不安に感じるとそっちに持っていかれてしまう。だけど今日はそういう気持ちはすべて過去に置いてきてほしくて。とにかく明るく前向きになれるように。慧さんがこの状況を自然に受け入れやすくなるように。あたしは一切不安を持つことなく、何があったとしても今の慧さんのすべてを丸ごと包み込んであげられるくらいの自分として隣でいられ

  • おいしい契約恋愛   379.望んでいた幸せ②

    「そう……。じゃあ、決して無理してってわけではないの?」女将さんが心配そうに確認してくる。うん。やっぱり女将さんも気になるとこは同じだ。「もちろんです! あたしも実はそれ気になって、そのまま聞きました。無理してないですか? って」「そしたら無理はしてないって。穏やかにいられてるし、あたしが一緒にいることで、安心してくれている……ようなこと言ってくれました」「そう……。それだけ慧にとって依那ちゃんは心から信頼できる大切な存在ということなのね……。依那ちゃんが慧をそこまで支えてくれているなんて、本当に嬉しいわ」「いえ、こちらこそです」「普通ならきっと受け入れられないような状況なのに、依那ちゃんがいてくれることで受け入れようと一歩踏み出してくれるだなんて……、なかなかないことよね……。それを決心してくれた慧も有難いし、そしてそこまでの気持ちにさせてくれた依那ちゃんに本当に感謝してもしきれないわ」「いえホントにあたしは何もしてないです。ただ慧さんが好きで、慧さんのそばにいるだけです」「そうね。そういう依那ちゃんだから、慧はきっとすべてを預けたいと思っているのでしょうね」「そうなんですかね……」「えぇ。慧にとって、依那ちゃんのすべてが支えになっているということね。存在も言葉も想いも接し方も、依那ちゃんだからこそ慧に届いていて、そして慧にとって依那ちゃんは誰でもないかけがえのない特別な存在なはずよ」「だったら嬉しいです」女将さんがたくさん嬉しい言葉を伝えてくれる。うん。女将さんが言ってくれてるような存在にホントになれているのだとしたら……。すごくすごく嬉しい。そして、それをお母さんである女将さんに言ってもらえていることが、また今までとは違う嬉しさが込み上げてくる。「きっと慧が私と会おうと思ってくれたのも、きっと依那ちゃんのおかげね。本当にありがとう」「いえいえ! とんでもないです! でも。慧さんが自分からそう言ってくれたのが、あたしもホントに嬉しくて。慧さんがち

  • おいしい契約恋愛   378.望んでいた幸せ①

    「こんばんは」「あら。依那ちゃん、いらっしゃい」それから数日経ってから、あたしは慧さんのことを女将さんに報告するためにお店に顔を出した。「今日は……?」「えっと、お客として食べに来たのと、あと少し時間があったら女将さんお話出来たりしますか?」「えっ?  えぇ、もちろん。じゃあ落ち着いたら時間作るわね」「はい。お願いします」少し遅めの時間にお店に行き、お客さんが少し少なくなってきた頃、女将さんの仕事も落ち着き、店で待っていたあたしの元へと女将さんが来てくれる。他の人には聞かれないように、少し離れた席で女将さんと二人で話すことになった。「すいません。わざわざ時間作ってもらっちゃって」「いいのよ。もうお店は常連さんばっかりで大将が付き合ってくれてるから。それより依那ちゃんが改まって話したいだなんて、慧……のことかしら?」女将さんはすでに気付いていて、穏やかにあたしに尋ねる。「はい。女将さんのこと、慧さんに全部話しました」「そう……。あの子、戸惑ってたでしょう……?」「まぁ……戸惑ってないと言ったら嘘になります。でも、伝えてよかったです」「え……?」「慧さん。ちゃんとわかってくれました」「わかってくれたって……?」「あっ、わかってくれたって言っても、あたしの伝えたいことというか。女将さんの想いとか、ちゃんと知ってほしいこと、伝えたら、慧さんはちゃんと受け取ってくれました」「そう……」「正直。お二人のことは、当人同士しかわからない状況だったり、想いだったりがあると思うんです。だから当然あたしでは女将さんの想いも全部ちゃんと伝えられるわけではないし、慧さんの想いもやっぱりあたしがちゃんと受け取れるわけではないと思います」「それはそうよね……」「だけど、今の二人ではお互いどうしても伝えられないこともあると思うんです。だから、あたしが伝えられることがあるなら、お二人の力になりたくて……」

  • おいしい契約恋愛   377.受け入れる強さ⑩

    「運命、以外にそういうの……なんて表現したらいいんですかね。あたし的には、なんか細胞レベルで求めてるくらいの方がしっくりくるかもです」「え? 細胞? ハハ。それはすごいな」あたしのその表現に慧さんが笑う。「そっか。細胞か。うん。確かに。オレも依那はそれくらいの存在で感覚かも。じゃあ……、オレらは一生離れられないな」「はい。離れるなんて一生無理です」そう言いながら、お互いまたギュッと抱き締め合う。慧さんはあたしの背中と頭をそれぞれまた両手で包み込むように抱き寄せてくれて、あたしはスッポリと慧さんの体の中に埋まる。やっぱりこうやって大きな手で、大きな体で抱き締めてもらえると、守ってもらえてるようで嬉しくなる。だけど、慧さんが素直な気持ちを伝えてくれたことで、一方的に守られてるだけじゃなく、あたしも守ってあげたいという想いが芽生える。そんな気持ちおこがましいのかもしれないけど、でもあたしはなぜかそんな二人になれたことが嬉しく思えて。慧さんにちゃんと弱みを見せてもらえたことや、本音を話してもらえたことは、あたしにとって、とても大きなこと。それはきっと、慧さんが心を開いて心を見せてくれたということだから。「慧さん。いつでも頼ってくださいね?」「……え?」「慧さんにはあたしがついてますから。いつでも慧さんの心を預けてください。どんなことがあっても一緒に乗り越えましょ?」「ハハ。頼もしいな。あぁ……。依那がいてくれたらきっとどんなことがあっても乗り越えられるよ」いつもと違う、ここがベッドという場所だからなのだろうか。それともずっと確認し合っている想いが、お互い常に溢れているからだろうか。いつも以上に、慧さんを近くに感じられる。心も身体も。今までで一番触れ合えて寄せ合えてるような気がする。心と身体を丸ごと抱き締めてわかり合えているような……。守ってほしくて、守ってあげたくて。わかってほしくて

  • おいしい契約恋愛   376.受け入れる強さ⑨

    「それさ……。ホントは、眠れなくなってたんだ……」「やっぱりそれは、仕事が忙しすぎてですか……?」「まぁ、もちろんそれもあるのはあるんだけど……。でもそれは、仕事をするようになってからじゃなくて。ずっと、なんだ……」「ずっと、って……?」「あの人が……、母親がいなくなってから……。それから、ずっと……」「え……」慧さんから伝えられたその言葉に、あたしは思わず言葉を失くす。「目を瞑って、眠るとさ、真っ暗になるだろ。その空間になるとさ、あの人がいなくなったあの時のことが思い浮かんできてしまうんだ……。あの人がいなくなった喪失感が、オレを飲み込んでいって、真っ暗闇のもっと深いところに引きずり込んでいく……。世界で自分だけ、たった一人になってしまったような、そんな感覚にずっと襲われてたんだ……」ポツリポツリとゆっくり呟くように、慧さんはその衝撃的な内容をあたしに告げる。過去とはいえ慧さんがずっと抱えてきた苦しさ。それがずっと現実に存在していたこと。頭ではそれを受け入れているのに、心が悲しくて辛くて壊れそうになる。あたし、全然慧さんのこと、わかってなかった……。そんな辛い現状と慧さんが闘っていたのだと、今初めて知った……。仕事が好きとか、そんなどころじゃなくて、眠りたくても眠ることが出来ない。そんな誰にもわかってもらえない自分だけでしか抱えることが出来ない、そんな怖さがずっと存在していたなんて……。「慧さん……。ごめんなさい……。そんな辛い現状と闘ってただなんて、あたし知らなくて……。なのにもっと眠ってほしいとか……」あたしは自分の未熟さと慧さんの強さに泣きそうになる。「え? なんで依那が謝るんだ……? っていうか、オレは依那に悲しんだり謝ってほしくて話したんじゃない」「でも、あたしが何も知らないとはいえ無神経に……」「無神経だなんて思ってない。依那がオレを心配してくれてるのはちゃんとわかってるから」慧さんはそう言って、あたしの顔を見ながら優しい表情をして、泣きそうになってるあたしをなだめるように、また優しく頭に触れる。「慧さん……」「オレはさ、依那に感謝してるんだ」「え……?」「依那がずっと暗闇にいたオレに光を与えてくれた」「あたしが……ですか?」「そう。依那がそばにいてくれたらさ、眠れるんだ。ちゃんと」「眠るのは、

  • おいしい契約恋愛   375.受け入れる強さ⑧

    そのあと、あたしは少しでも慧さんと一緒の時間を過ごせるように、今日やることをいつも以上に張り切って終えて、慧さんとのまったりタイムに備える。そして、ようやくその時間になって、あたしは慧さんの部屋に向かう。別に初めてってわけじゃないけど、なぜか改めてこうやって意気込んで向かうと、いつもと違って緊張しちゃう。でも、やっぱり慧さんと過ごせる時間が来るまでが、いつもホントに待ち遠しくて。たとえそれが何時間でも、何日でも。家の中でも、どこか素敵なお店だとしても。ただ慧さんとこの先会えることが嬉しい。会えない時間も、一緒にいる時間も、いつだって慧さんを想えば、あたしは幸せになれる。「お邪魔します」「どうぞ」ベッドに座って、タブレットを見てた慧さんが、寝る準備をして寝室の入口で声をかけたあたしに微笑んで招き入れてくれる。「失礼します」と言いながらあたしはベッドの慧さんの隣に座る。「慧さん。あたしが来たらもう終了です」「え?」「それ。お仕事ですよね?」「あぁ、うん」「寝るこんなギリギリまで仕事脳でいると、ちゃんと寝られませんよ?」「確かに……」「お仕事はベッド入るまでにして、今日からはベッド入ったら二人のお話タイムです」「ん。了解」あたしのそんな提案に慧さんは素直に頷いてくれる。「ベッドでタブレットを持つ代わりに、これからはあたしがその代わりになります。はい! どうぞ!」あたしは大きく手を広げてウェルカム的に隣の慧さんを迎え入れる仕草をする。「フッ。どうぞって(笑)  そんなの……こんなタブレットより、依那の方がいいに決まってるだろ」タブレットをベッド横の棚に置き、そう言いながらそんなあたしを抱き締めてくれる慧さん。「確かに、寝る前に冷たいあんなタブレットに触れてるより、温かい依那に触

  • おいしい契約恋愛   42.動き始めた二人の関係②

    「心して彼女役務めさせていただきます」そして、その気持ちを忘れないように、しっかり声に出して自分に言い聞かせる。「何、どした、いきなり」「いや。大事な仕事先の方なら失礼にならないようにしないとなと思って」「あぁ~。うん。そこがな、難しいとこなんだけど。この前お願いした相手は別にあれ以上仕事に影響なかったからあれでよかったんだけどさ。今回はこれからもまだ仕事で付き合っていく人だから、そこはまぁあんま揉めないように上手くやってほしいっていうのはある」「ですよね。なんか簡単そうに思えてちょっと責任重大ですよね」「まぁ普通の状況の彼女役とかじゃないからな。結局オレは仕事にも関わってること

    last updateDernière mise à jour : 2026-03-19
  • おいしい契約恋愛   150.特別な存在⑤

    「なんかお前いつでも全力だよな(笑)」「それがあたしの取り柄ですから!」「確かに。それなかったらお前じゃねえしな」「だから。あたし。仕事でも認めてもらえるような人間になろうと思って」「ん? それはオレにってこと?」「もちろんです。あたし。仕事でもちゃんと頑張ってる姿見てもらって、中途半端な気持ちじゃないってこと、慧さんとしても社長としても知ってもらいたいです」「んなの言わなくてもわかってるよ」「でも。あたしの仕事ぶりはまだ社長には見てもらったことないですし、会社の人間としては、まだ全然役に立ててなくて……」「そんなのお前の年齢と経験では普通だし」「だけど。あたし、ホントに社

    last updateDernière mise à jour : 2026-03-29
  • おいしい契約恋愛   131.親友への報告⑧

    「え、ヤバッ。依那、あんた社長の前ではそんな感じなんだ!?(笑)」「あっ……」「なんだ、心配することないじゃん(笑)」「え?」「ちゃんとあんたはあんたらしくいれてんじゃん。社長と初めて会った時も、そうやって同じように威勢よく立ち向かってたし(笑)」「いや、あれは……!」「あ~そっか。そういえば、あの時もそんな感じだったね。ほら、あたしが言った通りになってんじゃん」「え? なんて言ってたっけ?」「人生何が起きるかわかんないよって」「あ~、そういえばなんかそんなこと言ってたかも」「あの時、そうやって話してる二人の雰囲気いい感じだな~と思ってたんだよね」「あ~。確かに。あの時

    last updateDernière mise à jour : 2026-03-27
  • おいしい契約恋愛   232.何気ない幸せ⑧

    「それならやっぱりこうやって伝えていくしかないよな」「こうやってって……?」「オレの気持ちが信じられないんだろ? なら、どんだけオレかお前を求めてるか、こうやって実践してお前の記憶や身体に刻みつけてくしかない」「えっ!?」本気か冗談かわからないような言い方に、あたしは一瞬戸惑う。「お前は今そこまで実感も自信もないかもしんねぇけど、オレはもうこうやって何かあったらお前にちゃんと気持ちを伝えたいって思うし、触れたいって思う」「慧さん……」だけど、そうやってちゃんと伝えてくれるその言葉で冗談じゃないことがわかる。「だから、これからお前が実感ないなら、オレが実感させてやる。そもそもお

    last updateDernière mise à jour : 2026-04-05
Plus de chapitres
Découvrez et lisez de bons romans gratuitement
Accédez gratuitement à un grand nombre de bons romans sur GoodNovel. Téléchargez les livres que vous aimez et lisez où et quand vous voulez.
Lisez des livres gratuitement sur l'APP
Scanner le code pour lire sur l'application
DMCA.com Protection Status