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第17話

作者: モリサマー
私は警察を呼び、優花はそのまま連行されていった。

術後の患者を意図的に刺激し、容態を悪化させた件に加え、以前の大量出血事故についても併せて追及されることになった。彼女を待っているのは、単なる懲戒解雇だけでは済まないだろう。

けれど、彼女の末路を見届ける余裕は、もう私にはなかった。

母の容態は、そこから坂を転げ落ちるように悪化していった。

集中治療室の外で、医師から何度も危篤を告げられた。

私は丸2日、一睡もせず、ガラス窓越しに全身に管をつながれて横たわる母を見つめ続けた。

心電図モニターの数値が上下するたび、まるで鈍い刃物で神経を少しずつ削られているようだった。

ここ数日、一弥もずっと病院に詰めていて、私以上に眠っていないようだった。その目の下には、どす黒い隈が浮かんでいた。

けれど彼を見ても、私の心には感謝の欠片も湧かず、拭いきれない嫌悪感だけが残っていた。

もし彼が過去に、何度も優花を特別扱いして甘やかし続けてさえいなければ、母がこんな目に遭うこともなかったはずだ。

「鈴実」

一弥の声は掠れていた。

「俺にやらせてくれ」

私は冷たく目を上げた。

「何を?
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