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第200話

Author: ルーシー
玲奈はふっと笑みを浮かべ、静かな声で言った。

「学先生、私には自信があります」

玲奈の確信に満ちた表情に、学は思わず頷いた。

そして続けざまに語る。

「いいか、昂輝という男は本当に大したものだ。

医学の道に入って以来、孤独にも耐え、女の影どころか、友人づきあいすら極力控え、ひたすらデータと向き合ってきた。

毎日研究室にこもり、疲れを知らぬかのように打ち込む姿......私は多くの学生を見てきたが、休めと声をかけねばならなかったのは彼くらいだ」

胸を張り、さらに誇らしげに言葉を重ねる。

「その努力を、天は決して裏切らなかった。

彼は脳外科の新しい疾患を発見し、それに対応する治療薬まで研究している。

特許もすでに押さえ、脳外科で彼の名を凌ぐ者はいないだろう。

数多の学生を育ててきたが、人柄・容貌・私生活、そして実績――そのすべてを兼ね備えたのは、彼ひとりだ」

玲奈はその賛辞に耳を傾けながら、思わず昂輝に横目をやる。

そして学に向き直り、静かに口を添えた。

「学先生......先輩は、本当に素晴らしい方です」

学の口調は普段の厳しさを失い、柔らかさを帯びる。

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ひろぴろ
ざまあ、クソ沙羅。お前を助けるやつらは、周りのクズだけだわ。さっさと医学から手を引けばいい。遊びばかりの不倫女め。
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