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第310話

Author: ルーシー
拓海の言葉を聞いた瞬間、朱里の目が一気に赤く染まった。

唇を噛みしめ、堪えきれずに涙がこぼれ落ちる。

「......拓海、あなたって、ほんと最低」

それだけ吐き捨てて、彼女は踵を返し、その場を駆け出していった。

拓海は追いかけなかった。

ただ静かに息をつき、玲奈の椅子を正面に引き戻し、彼女が無理にでも自分を見るようにさせた。

「――どうして、さっき俺を避けた?」

低く、強い声。

玲奈は、彼の整った顔立ちを見つめた。

けれど玲奈が口にしたのは、まったく別の言葉だった。

「そんな言い方をしたら、朱里さんが傷つくわ」

「好きな女がいるなら、他の女ははっきり断る。

それが誠意だ」

「......」

玲奈はしばらく黙ってから、ゆっくりと視線を落とした。

「須賀君......私は既婚者よ。

あなたが何を――」

その言葉を、拓海は聞きたくなかった。

彼はテーブルの葡萄をひと粒つまみ、そのまま彼女の唇に押し込んだ。

「――言うな」

甘い果汁が口の中に広がる。

玲奈の心は、甘さとは裏腹に、複雑に絡み合ったままほどけなかった。

ほどなくして、会場スタッフが声を上
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Comments (2)
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ゆーい
ララは智也に愛されてる筈なのに拓海の事を気にしたりして、やっぱ恩人的な契約的なアレなのかな? おかんの為に偽装結婚します的な。 だから次も探しつつ?みたいな。 でも智也がやってきた事は、もし何もなくても有罪でしかないけど。
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敬江
もういいよ。このターン。 智也と沙羅はお幸せに。 玲奈が弱すぎて、このまま何もザマァもなく終わるのかな…。 期待ハズレにならないでね
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