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第424話

Author: ルーシー
その言葉を聞いた瞬間、智也の強張っていた表情はようやく少し緩んだ。

少し間を置いて、彼は尋ねた。

「......愛莉は、何て言ったんだ?」

玲奈は答えた。

「野蛮って」

智也は一瞬言葉を失い、信じられないというように黙り込んだ。

だが玲奈は引かなかった。

「智也、答えて。

あなたは、この件をどう処理すべきだと思う?」

すると智也は逆に問い返した。

「玲奈は?

玲奈はどうするべきだと思ってる?」

玲奈は歯を食いしばり、きっぱりと言った。

「公の場で謝罪させる。

それから、一日食事抜き」

その答えに、智也は眉をひそめた。

「......そこまで重い話か?」

玲奈は即答した。

「ええ。

それくらい重いわ」

母親がいないことは、真言の心の傷だ。

そこへ野蛮と罵る言葉を重ねるのは、傷口にさらに塩を塗るようなものだった。

だが智也は気にも留めない様子で、両手を広げて言った。

「じゃあ、もし俺が愛莉に謝らせなかったら?」

玲奈は、そう言われることを最初から予想していた。

「別にいいわ。

子どもは私だけのものじゃない。

あなたの子でもあるんだから」
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