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第472話

Auteur: ルーシー
沙羅は智也の姿を見つけると、意識をすべて彼に向けた。

その様子を見た拓海は、悪戯っぽい笑みを浮かべながら彼女のほうへ歩いていった。

沙羅も、拓海がこちらへ来るのに気づく。

その瞬間、胸に湧いたのは喜びではなく、焦りだった。

拓海のほうが距離が近く、先に沙羅の前へ来た。

沙羅が視線を向けないのを見て、拓海はわざと声を大きくして言った。

「深津さん。

ネットじゃ恋人みたいだったのに、現実じゃ俺と他人のふり?」

拓海はわざとこう言った。

智也に、少しでも居心地のいい思いをさせたくなかった。

拓海の言葉に、沙羅は一歩、また一歩と後ずさった。

顔を上げて彼を見つめても、弁解の言葉は一つも出さない。

弁解しないのではない。

背後に智也がいる。

下手なことを言えば、すべてが崩れる。

智也は遠目にも、拓海が沙羅を追い詰めているように見えた。

彼は大股で近づき、沙羅を引き寄せて背にかばう。

そして冷たい声で拓海を牽制した。

「須賀さん。

自重してください」

沙羅は智也の背中に隠れ、顔すら出せない。

その様子に、拓海は思わず鼻で笑った。

それから智也に視線を移し
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Commentaires (2)
goodnovel comment avatar
中村 由美
いつになったら、玲奈は拓海の愛を受け入れるのだろうか? 沙羅の化けの皮が剥がれるのは、智也との再婚後にしてほしい。
goodnovel comment avatar
ひろぴろ
拓海が可愛すぎる。玲奈を愛し甘やかしたい気持ちダダ漏れで、キュンだわ。沙羅め消えろ。
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