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第543話

작가: ルーシー
席に戻った途端、秋良の不機嫌そうな視線が鋭く飛んできた。

秋良は玲奈を冷たく一瞥し、言い放つ。

「陽葵のところへ行け。

呼ばれない限り、下りてこなくていい」

そう言われると、玲奈は思わず拓海を見た。

置いていくのが不安で仕方ない。

拓海も玲奈を見返す。

慌てているのが分かるのに、それでも彼は軽く笑ってみせた。

「大丈夫。

俺は平気。

行ってこい」

玲奈は胸の奥がざわついたが、従うしかなかった。

二階へ上がると、玲奈は足音を殺して陽葵の部屋へ入った。

子どもは気持ちよさそうに眠っている。

起こすのはやめた。

――でも、拓海が一人で下にいる。

それが気になって、玲奈は落ち着かない。

すると、人の気配に反応したのか、陽葵がぱちりと目を開けた。

眠たげに目をこすり、部屋の来客を見て、驚いたように小さく呼ぶ。

「......おばちゃん?」

玲奈はふっと笑ってベッドの端に腰を下ろし、頬に触れた。

「うん。

おばちゃんよ」

陽葵はこっそり自分の手をつねって、夢じゃないと確かめると、勢いよく起き上がった。

そして玲奈に飛びつき、目を潤ませて言う。

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