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第550話

Author: ルーシー
智也に腕を掴まれたまま、玲奈は力を抜いた。

けれど、さっきの「人の心はあるのか」という言葉が胸に刺さって、思わず可笑しくなってしまう。

玲奈はふっと笑い、首を横に振った。

傷ついた目のまま、静かに言う。

「あるわよ。

だけど、智也......私の心は傷だらけなの」

智也は玲奈を自分のほうへ引き寄せ、腰に腕を回した。

そして、さらに追い打ちをかけるように問う。

「昔みたいに、もう一度だけ頭を下げられないのか?」

玲奈は相手にする気も起きない。

手で押し返しながら言った。

「智也、放して。

休みたいの」

しかし智也は離さない。

むしろ抱き込もうとする気配さえあった。

そのとき――玲奈の寝室のドアが、内側から唐突に開いた。

音に反射して振り返った玲奈は、拓海の姿を見た瞬間、全身の血がすっと冷えるのを感じた。

陽葵を送って戻ってきたのに、どうしてまだここにいるの――

拓海はドアを開けて出てくると、止めに入るでもなく、気だるげにドア枠にもたれた。

腕を組み、眉を上げて智也を見下ろす。

一言も発しないのに、表情だけで嘲りが溢れている。

智也も、拓海の姿を認
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Mga Comments (2)
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敬江
ちゃっちゃと離婚して下さい。 そこまで卑屈になる意味あるのか? 玲奈の態度がどっちつかずでいい加減にして欲しい。
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美桜
クズに離婚を撤回させないようにしたいから刺激しないでって、拓海に言っといたらどうかな?なんでいっつも一人で抱え込むの?この子は。
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