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第602話

Author: ルーシー
拓海は俯いたまま、笑みを含んだ声で言った。

「誰かと別れたい時ってさ。

相手の金、全部使い切りたくなるだろ」

言いたいことがあまりに露骨で、玲奈はなぜか腹が立った。

顔を上げて睨みつけ、きつい口調で言い返す。

「でたらめもいい加減にして」

拓海は身を屈め、視線を玲奈の高さに合わせた。

探るように見つめ、しばらくしてから言った。

「図星だろ?」

玲奈は手を上げて拓海を叩こうとした。

けれど力が入っていない。

その様子が、拓海には甘えているように見えたらしい。

拓海は笑った。

目の中には甘さと優しさが滲んでいる。

玲奈は目を合わせられない。

拓海の視線が、熱すぎた。

静まり返った空間に、鋭い着信音が響いた。

その音は、玲奈にとって救いだった。

いつからだろう。

玲奈は拓海の目が、少し怖くなっていた。

いつも深く思い詰めたような顔で見てくるから、引きずり込まれそうになる。

そしてまた、別の深みに落ちてしまいそうで。

着信は鳴りやまない。

画面を見ると、昂輝からだった。

玲奈は迷わず背を向け、そのまま通話に出た。

電話口で、昂輝の澄んだ声が弾む
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Comments (2)
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hyt
ここに来て拓海の強引さは引くし気持ち悪いです…ごめんなさい(_ _;)
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athca
結局拓海なの?昂輝にもっと強引さがあればなぁ…学生の時から好きなのに…残念 、昂輝推しだから…でも今は時じゃないでしょ?自分がやりたいって院試受験するんでしょ?このまま流されて拓海っていうならガッカリ…拓海も今までのフリ?みたいのは何だったんだろう、あのクソ女とのやり取りとか…痛い目にあわせてよ!ただ言葉遊びしてただけであの女痛くも痒くもなかったよね?星羅は痛い目にあったんだからそれより酷いのがあってもよくない?
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