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第633話

Penulis: ルーシー
翌朝、玲奈が階下へ下りたときには、愛莉はすでに宮下に連れられて幼稚園へ向かったあとだった。

玲奈はわざと時間を見計らって下りてきたのだ。

愛莉に顔を合わせれば、また互いに嫌な思いをするだけだとわかっていたから。

智也の姿も一階にはなかった。

どうやら朝早くに出ていったらしい。

一人きりだった玲奈は、コーンフレークを適当に作り、ゆで卵をひとつ食べるだけで朝食を済ませた。

食べ終えて、食器を片づけようとしたそのとき、スマホが鳴った。

目を落とすと、かけてきたのは綾乃だった。

玲奈はもう一度椅子に腰を下ろし、電話に出た。

「綾乃さん」

けれど、受話器の向こうから聞こえてきたのは綾乃の声ではなかった。

弾むように明るく、甘い声が響く。

「おばちゃん、わたしだよ。

陽葵だよ」

そのひと言で、玲奈の心はすっかりほどけた。

自然と顔にも笑みが広がる。

「ちゃんとわかったよ。

どうしたの?」

陽葵はとても嬉しそうに言った。

「幼稚園でね、お正月の行事があるの。

おばちゃんもママと一緒に来てくれない?」

その誘いに、玲奈は思わずうなずきそうになった。

けれど、
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