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第423話

Author: ラクオン
翌日、梨花は起床して身支度を整え、退院の手続きに向かおうとした。

思いがけず病室のドアを開けると、そこには彰人が立っていた。

仕事がないからか、彼はカジュアルな服装をしており、礼儀正しく口を開いた。

「昨夜、紅葉坂に戻ってきたんです。母さんに頼まれて迎えに来ました。

手続きは必要ありません。荷物がないなら、このまま行きましょう」

本来なら千鶴が来るはずだった。

だが彼女は急な会議で隣市へ行くことになり、明日戻るになるという。

梨花は少し驚いたが、笑顔で頷いた。

「分かりました。じゃあ、行きましょう」

退院時に身軽でいられるようにと、彼女が持ってきた荷物は、昨日すでに真里奈が家へ運ばせていたのだ。

実家へ向かう車の中で、彰人の方から事故の話題を切り出した。

「今朝、電話で確認しましたが、実行犯がもうすぐ口を割りそうです。あまり心配しなくていいですよ」

まさか三浦家の人間が、ここまで自分のことを気にかけてくれるとは思いもしなかった。

その心遣いが、彼女の心の霧を少し晴らしてくれた気がした。

彼女は目元を緩ませた。

「はい、ありがとうございます、彰人さん」

彰人はハンドルを握りながら、八、九
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