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王の名を持つ者④

مؤلف: プリン伯爵
last update تاريخ النشر: 2025-06-27 17:00:30

「さて、お話はここまでにしましょう。あまり長引かせてはリンドール様に叱られてしまいますので」

「そうか。ならここで死ね!シャイニングセイバー!」

レオンハルトは即座に行動を開始する。

光を帯びた剣を横薙ぎに振るい、光の斬撃を飛ばすとゾラは背中の翼を広げて高く飛び上がりそれを回避した。

「おっと危ない。堪え性のない方ですね」

「黙れ。光の封剣!」

レオンハルトは片手を空に掲げる。

するとレオンハルトの頭上に三本の光剣が出現した。

「ほう?ワタクシと似たような魔法を使うのですね」

「……やれ!」

手を前に突き出すと光剣はゾラを貫かんと勢いよく飛んでいく。

「無駄ですよ、黒き鋼の刃」

同じようにゾラの頭上にも黒色の剣が出現し、飛んでくる光剣を弾いた。

「それが黒翼の剣と

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  • もしもあの日に戻れたのなら   あの日の来ない日常を(エピローグ)

    アレンさん達と最後の別れから一年が過ぎた。僕はというと五木さんの口添えもあってか単位を失うことなく、卒業を迎えることができた。「明日から五木さんのとこでお世話になるんだっけ?」卒業式は姉さんも見に来てくれた。フォーマルな格好に身を包み、そんな質問を投げ掛けてくる。「そうだよ。就職はどうしようかと思っていたけど五木さんが是非ウチにって言ってくれてさ」「ふーん。でも五木さんってその業界では権威って言われているほどの人でしょ?そんな人からなんで声がかかったの?」姉さんは知らない。異世界のことも魔神のことも、もちろんアカリのことも。姉さんを巻き込むわけにはいかないだろう。何も覚えていないのなら、そのまま平和に暮らして欲しい。だからアカリとの出会いは大学で知り合ったことにしておいた。彼女だと紹介したらとても喜んでくれた。そういえば春斗は警備会社に就職が決まっていたな。彼ほどの身体能力の高さがあれば暴漢に襲われても返り討ちにするかもしれない。フェリスさんはレディース専門の服屋に就職していた。夢が叶ったと喜んでいたが、売上も高く今では副店長を任されているらしい。あの人は怒らなければめちゃくちゃ人当たりのいい方だからな。しかも綺麗な人だ。多分それが売上につながったのだろう。アレンさん達は元気にしてるかな。たまに異世界が恋しく感じることもあるけど、それも次第に薄れてきた。この世界で魔法はほぼ使えないし、今までの日常が戻ってきている。「どうしたの?ボーっと空を眺めて」「ああ、いや何でもないよ。それよりこれからアカリと出掛けるから、先に帰っててよ」「デートね!?アカリちゃんを泣かせたりしてはダメだからね!」姉

  • もしもあの日に戻れたのなら   別れ道⑥

    五木さんの合図と共に"黄金の旅団"の面々が魔力を流し込んでいく。電気が溜まっていくのはランプの点灯で分かるが、そのランプが十個全て灯ると五木さんが手で大きく丸を描いた。「準備はできたみたいだね」アレンさんが仲間に合図をして流し込む魔力を止める。「起動します!」僕がスイッチを入れると、どでかいドーナツが回転を始め真ん中の空間が歪み始めた。色が徐々に紫と黒色のマーブル模様になると異世界と繋がった証。今回は前とは時間も違う。恐らく魔界に繋がるかもしれないが前回のように魔物が待ち構えていることもないだろう。一応事前にアレンさんへ伝えているが、全員でゲートをくぐるなら向こうでいきなり殺されるようなことにはならないはずだ。「この電力なら起動してからおよそ五分しかもたないよ!」「分かりました!」五木さんが叫ぶ。五分か……急いでゲートをくぐってもらわないと。「アレンさん急いでください!もう既に一分が経過しています。次に起動することはできません」「君の名前はボクらのグランハウスに刻ませてもらうよ。カナタ君、もう二度と会えないけどボクは君を忘れない」「僕もですよ。アレンさん、今までありがとうございました」アレンさんと固い握手を交わす。団員みんなと握手している時間はない。「さぁ!急いでください!」「カナタ!お前はオレ達の盟友だ!来世で会おうぜ!」「カナタ君、元の世界に帰してくれてありがとう。この恩は絶対に忘れない」「カナタ、またな!」みな口々に礼をしてゲートをくぐっていく。残すはアレンさんとレイさんだ。「春斗、アカリ。本当にいいんだな」「何度も言わせるなよ。俺はこっちの世界が気に入

  • もしもあの日に戻れたのなら   別れ道⑤

    連絡を怠り姉さんからしこたま怒られた日からおよそ二週間。巨大な空間に鎮座する異世界ゲートがあった。「遂に完成したね……流石に私も眠くて堪らないよ」「そうですね……最後の方なんかほぼ徹夜でしたし。でもこれでやっと……」「異世界かぁ。私も行ってみたいけど、彼方君の話を聞く限り危ないところなんだよね?」五木さんと一緒にいる時間が長かったこともあり、異世界の話を沢山していた。そのせいか五木さんが異世界に興味を持ってしまったが、それと同時にどれだけ危険なのかも詳しく話しておいた。そのお陰もあってか、行きたいけど実行に移そうとは流石に考えていないようだった。「魔物に魔法……どれも空想上のものだね。研究者としては是非とも行ってみたいけど帰ってこれないとなるとなぁ」「悪いことばかりではありませんでしたが、こっちの世界の常識は通じませんからね。みんな当たり前のように魔法を行使しているので」「私も魔法の一つや二つ使えたらなぁ。どうかな?そのアレンさんという方に、元の世界へ帰る前に魔法を教えて貰えないだろうか?」この世界に魔素が殆どないことを説明し覚えたところで使うことができないと伝えると五木さんは目に見えたようにガッカリしていた。「そっか……魔法、使えないんだね。まあ仕方ない、とりあえずその方達を呼んでくれるかい?」僕はアカリへと連絡する。連絡先を知っているのはアカリと春斗くらいだ。すぐに全員を連れて行くとのことで待つことおよそ30分。研究所に現れた数十人の異世界人。老若男女問わずの集団はあまりに異質だったのか五木さんは目を丸くしていた。「どうも初めまして。彼らを率いているアレン・トーマスです」

  • もしもあの日に戻れたのなら   別れ道④

    五木さんとの共同研究は想像より早く進んだ。物資の手配も驚くほど早く完成まで後少しというところまでおよそ一ヶ月という短い期間で作り上げた。大型のリングがほぼ完成している姿を見ると、あの時あの瞬間を思い出す。僕がジッとリングを見つめていると五木さんが背後から声を掛けてくる。「どうしたんだい?」「いえ……なんだか夢見心地のような感じでして」「夢見心地?まあそうだね、実現まで後少しだからね。それより最近家に帰っていないだろう?ご家族が心配するんじゃないかい?」五木さんは勘違いしていたがわざわざ本当の事を話す必要もない。頷いた後そういえば姉さんに連絡するの忘れてたなとポケットから携帯端末を取り出す。「あ、めっちゃ不在着信きてる……」「ほら、言っただろう?今日は帰りなさい。研究に根を詰めるのは身体によくないよ」五木さんに促され僕は帰宅することにした。実のところこの一ヶ月、家に帰ったのは三度ほど、あまりに僕が不在にしているせいで姉さんがブチギレてそうだ。ビクつきながらソッと玄関の扉を開く。もう時刻は夜中の十二時を回っていた。足音を立てないようゆっくりリビングに足を踏み入れると、腕を組んで仁王立ちの姉さんと目が合った。「うおぁぁぁ!?」真っ暗なリビングでそんな事をされたら誰だってびっくりする。飛び退いたせいで尻餅をつき、鈍痛が僕を刺激した。「うぐぐ……いってぇ……」「彼方!なんでこんな遅いの!?」目が釣り上がっていてブチギレのご様子。

  • もしもあの日に戻れたのなら   別れ道③

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  • もしもあの日に戻れたのなら   決戦①

    一歩踏み込んだ僕は自分でも驚くほどの速さで魔神へと肉薄する。魔神も僕がいきなり接近したせいで目を見開いていた。僕には格闘技の経験なんて一切ない。だから見様見真似のパンチを魔神の障壁に向けて繰り出した。硝子の砕ける音と共に魔神を覆っていた薄く紫色の障壁は消え去る。「何だとッ!?」「後は頼む、アカリ!」「任された」背後にアカリの声が聞こえたと思うと、魔神の背中から刃が突き出てきた。

  • もしもあの日に戻れたのなら   王の名を持つ者⑩

    「何ッ!?」勢いよく振り下ろされたテスタロッサさんの大剣は魔神に触れるか否かのところで静止していた。僕でもわかる、あれは魔神が展開していた障壁だ。「無駄な事を……失せよ白帝!」魔神が片手を大きく振るうとテスタロッサさんは吹き飛び地面に二度三度身体を打ち付け、大剣を杖に辛うじて立っていた。「化け物め……」テスタロッサさんも限界が近い。それは僕から見ても分かるほどに疲弊し

  • もしもあの日に戻れたのなら   王の名を持つ者⑨

    雷鳴を轟かせて空から降り立ったのは雷神獣ギガドラさんだ。その異様なまでの圧に僕もつい身じろいでしまう。「我を喚んだのは貴様か。ふむ、何となく状況を理解した。あの魔神を打倒せよということだな?」「話が早くて助かります!」「なかなか骨が折れる相手だが……まあよい、任された」ギガドラさんは魔神を見て牙を剥く。それよりも神獣であるギガドラさんからしても魔神相手では苦戦するのだろうか。どちらも神の名を冠す

  • もしもあの日に戻れたのなら   王の名を持つ者⑧

    ――魔神が戦場に姿を見せる数分前。背後から迫る魔物の群れをリヴァルさんが片付けたのを見届けて、僕は辺りを見渡す。既にここは前線の真っ只中だ。各所で魔法が飛び交い、いつこちらに飛び火するか分からない状況でもある。魔族の襲撃も一旦は落ち着いている。「カナタ、ここは危険」「分かってるよ。でもここから逃げることなんてできないだろ?」辺りは至るところで戦いが繰り広げられている。そんな中無防

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