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結局のところ、同じ穴の狢と言うべきなんだろう。
アイツがどういう目的があってかはわからないし、知りたいとも思わない。
だけどやっぱり俺と同じように何かしらの理由や目的があって、手段を問わないと心に決めている。「カーストアプリ、か……」
スマホに映っているアプリをぼんやりと眺めながら呟く。
だってそうだろう? 未だに半信半疑な部分があることを否めない。
いくつか条件はあるにしても、下位者に対して命令を遵守させることができる、なんて。ファンタジーやメルヘン、あるいはエロ漫画かなんかじゃないんだからって思うさ。
ただ、それでも。
「す、
こうして、命令通りにバスタオル一枚で目の前に居る女、なんてのを見たら。
「焦らされた甲斐があった、とでも言うのかな。やっぱ
信じざるを得ない。
このアプリが本物だってことと、これで俺の……いや。俺たちの復讐が、現実的に可能となったっていう確信を。
「あ……」
「良いんだな?」腰かけていたベッドから立ち上がって、友崎の身体を軽く抱きしめる。
サークルの隅でぼっちプレイに勤しむ根暗で地味な女ってイメージはとっくに何処かへ行った。「う、ん。やっぱり、恩返し? えと、感謝の気持ちは、返すべき、だと思う、し」
腕の中にいる友崎が抱きしめ返してくれた。
タオル越しに感じる大きな胸の感触で、思わず下半身が熱くなってくる。「あたしも、やっぱり許せないっていうか、んと、許したくない、許すべきじゃないと、思う、から」
「散々アイツと同じように、俺もアプリを利用して友崎で色々やったぞ?」 「さっきも聞いた、けど。それでも、だよ。結果的に悪用、ってわけじゃなかったし……あたしからも、望んだこと、だったし……何より」 「助けたように、見せかけてるだけかもしれないぞ?」復讐のためになら手段を厭わない。
そう決めたはずだったし、悪人を貫こうなんて思ってもいた。 にもかかわらずこうやって保身を気にするようなことを言ってしまうのは……自分の弱さを痛感してしまう。でも、友崎は。
「事実は、事実、だよ。共犯者、さん」
「……そっか、そうだったな」顔を見上げて、微笑んだ後、瞼を閉じてくれた。
「んっ……」
唇から伝わってくる温かくて柔らかい感触が心地いい。
「い、いちおう、言っておくんだ、けど」
「うん」触れるだけのキスが終わって、離れた顔を覗いてみれば友崎は頬を真っ赤に染めていて。
「ふぁ、ファーストキス、だから、ね」
「……光栄、だよ。共犯者さん」 「ん、ふふ。もう……んっ♡」 恋人でもなく好きな相手でもなかった、
「良いのか?」
「う、うん。い、いつも、シてもらって、ばっかりだったし、きょ、興味も、あった、から」 「……やっぱ友崎ってスケベだよな」 「う、うううう、うるさい、なぁ……」最後の一線は超えないまでも、こうして裸体をお互い曝け出して身体を重ね合ったことは何度もある。
その時は大体俺が好き勝手に俺が友崎の身体を弄ってたって格好だったが、今は再びベッドに腰かけた俺の膝と膝に友崎が居た。「あ、あと、えぇと、その」
「うん?」 「い、いつまでも、と、ともざきってよばれるのは、きょ、共犯者らしくない、っていうか、えと」 「葵」今更過ぎるかもしれないが、なんともまぁ可愛らしいものだ。
ただ、あるいはずっと名前で呼ばれたかったのかも知れない。
呼び捨ててみれば、目に見えてぱぁっと友崎……いや、葵は笑顔を浮かべて。「葵、気持ち良くしてくれ」
「う、うんっ♡ が、がんばる、ね?痛いくらいに勃起している俺のモノへ、小さくキスをした。
「い、いたく、ない?」
「気持ちいいよ」 「な、ならよか、った♡ へ、下手だと思う、けど。い、痛かったらいつでも、言って、ね?」 「うん。ありがとう」感謝と共に頭を撫でてみれば葵は蕩けたような微笑みを浮かべた後、小さく舌を出して。
「れ、ぇ……♡」
肉棒の根元から先っぽまでを舐めあげてくれた。
「く、ぅ」
思わず気持ちよさで声が漏れた、その瞬間大丈夫? って感じの目が向けられたから。
「大丈夫、ぞくぞくってして、思わず声が漏れた」
「ん、んふ♡ な、なら、もっと、するね♡」安心したように、嬉しそうに。
そして言葉通り葵は根元から舐めあげるってのを何度も繰り返してくれる。「や、ば……」
いや、それだけじゃない。
毎回パターンを変えてくるというか、俺が思わず腰を浮かせてしまったり、気持ちよさそうな反応をする度、そこへの刺激を変えてはもっと気持ちよくしてくれようとしてくれていた。「ん、あぁっ♡ ふふ、かわいい、ね♡」
「う、うるさいな……」 「いい、よ♡ もっと、気持ちよく、なって♡」カリ裏を執拗に舐られる。
にゅるにゅるとした感触が、亀頭の周りで踊っている。流石ソロプレイではマスタークラスの実力者、ってか?
研究と実践は熱心で、何から何まで掴むのがお早いことで。「ね、ねぇ?」
「な、なん、だよ、っくぅ」ふと舌の生温かい感触が離れた。
離れたは良いけど、葵の指は俺のモノを扱いたままで気持ちがいいまま。「そろそろ……食べちゃっても、いい?」
「た、食べる、って」 「さ、流石にファーストキスがおちんちん、って言うのはイヤだった、けど。もう、貰ってもらえた、し♡」そりゃつまり、なんだ。
「フェラチオ、してくれるって?」
「い、嫌なら、いい、んだけど」願ったり叶ったり、ってもんだよね。
「よ、よろしくお願いします」
「……ふふ♡ 別に、アプリ使ってた時みたいな達也くんもイヤじゃないよ? む、むしろ、あ、あたし的、には、えと、その」……いやまぁなんだ、薄っすらと思ってたけど。
「マゾ気質、だなぁ」
「ひぅ♡ た、達也くんの、せい、だよ……うぅ♡」俺のせいにすんなっての、多分キミのは元々だよまったく。
「葵」
「っ……は、ひゃいっ」ちょっと強めに名前を呼べば、ぞくぞくと身体を震わせて、何かを期待するかのような目で見上げられたから。
「咥えろ」
「よ、よろこん、でぇ♡ はぁむっ♡」言うや否や、葵は勃起チンポを口へと招きこんだ。
「って、うおっ」
「んっ♡ んっ♡ ぷ、ぁ♡ はぁむっ♡ じゅるっ♡ んんぅっ♡ んんん~っ♡」やばい、ちょっとノせすぎた。
さっきまでのでも結構やばかったのに、こんないきなり全開みたいな動きされたら。「ちょ、あお、葵っ……ペース、ペース早いっ」
「んんぅっ♡ すごっ♡ すごいよぉ♡ おちんぽってこんな味、なんだぁ♡ あたし、これ♡ すきぃ♡ はぁむっ♡」あ、ダメだ聞いてないって言うか聞こえてない。
やっぱ葵、スケベだよお前。
どんだけ欲求ため込んでたんだ? そういやこの前一緒に葵の部屋で練習してた時ローターとかあったっけ?「こぉの、むっつり女がっ!」
「んむぐっ♡」思わず葵の頭を掴んでしまった。
掴んでしまったはいいけどなんか嬉しそうに腰をびくびくってさせたな? マゾ女がよぉ……はぁ。改めて助けられて、というか間に合って良かったよ。
下手すりゃあのまま襲われてアヘ顔ダブルピースでもしてたかもしれないぞコイツ、んな姿見ないで済んでほんと良かったわ。「ほ、らっ! しっかり、奉仕してくれ、よっ!」
「んぐっ♡ んんんぅっ♡ んじゅっ♡ じゅっ♡ んむぅっ♡ むふー……♡」ちょっとだけ涙が浮かんだ瞳で、こくこくと頷かれる。
いいや、もうすぐにでもイっちまいそうだし、誤魔化すためにも。
「くっ、う……だ、すぞ? 射精、するぞ?」
「んぅっ♡ んんっ♡ んっ――んんんんっぅ♡♡♡」 「ぐっ――」あー……気持ちぃ。
早漏にも程があるだろうが、勘弁してくれ、俺も大概初心者だ。「んぐっ、ん、んんぅ♡」
「……おいおい、んな飲まなくても」ごくごくと飲みにくいだろうに喉を鳴らす葵に何処となく呆れながら。
「……ったく、どうしてこうなったのやら」
賢者タイムならでは、なのだろうか。
今までのことを、ぼんやりと思い返した。「達也、くぅん……♡」「い、いやあの、葵さん?」 どこにそんな力があるのか、葵にベッドへ押し倒されて、圧し掛かられる。「ふふっ♡ うふふふふ♡」「おーまいが……」 いわくところの萌え萌えはどうにも限界突破してしまっていたらしく、葵の目にはハートが浮かんでいて。「ね、ね♡ ほら、見てぇ♡」「え? って、う、うわぁ」 いつの間にかズボンを脱いでいた葵が、俺の顔にまたがった。 跨られた瞬間むわりと濃い、発情臭が漂ってきたし、何より。「び、びっしゃびしゃ、じゃん」「言ったでしょ♡ もうね? ほんとに……たまらなかったんだからね♡」 触るまでもなく、下着の吸収能力が限界を迎えていることが分かった。「達也君が、悪いんだよ♡ どれだけ……どれだけあたしをムラムラさせたら気がするんだ♡ せ、責任とってもらうから♡」「せ、責任って……むぐっ!?」 ぐしゅり、と。 そのまま腰を落とされて、顔に葵のあそこが降ってきた。「あっ♡ あぁ……♡ ご、ごめんねごめんね♡ でもでもたまらないの♡ たまらないんだよぅ♡ 達也君にシて欲しくて♡ こ、こし♡ とまんないぃ♡」 ぐりぐりと腰を動かされる。 早くも葵のメスな匂いで頭は一杯だ、ちょっと苦しいのに、この苦しさが良いかもなんて思ってしまうあたり、もしかしたら俺はマゾ的な趣味があったりするのかもしれない。「ひぁんっ♡ き、きもちいいよぅ♡ ねぇ♡ ねぇ♡ 達也君♡ たつやくぅん♡ 舐めて、舐めてぇ♡」 されるがまま、求められるがまま。 葵の匂いに浮かされた俺は、目の前の肉ひだへとむしゃぶりつく。「あうぅんっ♡ そう♡ そうだよぉ♡ そこっ♡ おまめちゃんイイよぅ♡ んにぁっ♡ 舌でホジホジされるのもすてきぃっ♡ もっとしてぇ♡」 くいくいと葵の腰が躍る。 クリトリスを甘噛みすればぷしゃりと膣から小さく潮が出てきて。 吸い上げよう、舐めとろうと膣へ舌を伸ばせば更に腰を押し付けられて。「しゅごっ♡ しゅごいよぅ♡ すてきっ♡ たつやくん上手だよぅ♡ あ、あたし♡ あたしぃ♡」 相変わらずの早漏っぷりというか。 小さく何度もイってるんだろう、踊る腰が不意にぷるりと震えて止まって、また動いての繰り返し。「ぷ、はぁっ! 葵?」「はー……♡ は、あぁっ♡」 ようやく見上げられた葵は既に全裸になっ
順を追って、考える。 そもそもTPBRというゲームは個人競技ではない。 個人の結果が勝敗の全てを決めると言うのなら、とっくに友崎葵というプレイヤーはプロになっているのだ。 もちろん、本人がならないと言っている以上訪れることはない域ではあるのだろうが、それは別にして。「要するに、チームで勝てば良いってこと」 思えば篠崎を育てたら試合に勝てるとか、葵がいれば試合に勝てるとかじゃあなかったということだ。 バスケだってそう。 スーパープレイ連発の点取り屋が居たところで、そのプレイヤーを活かせる存在が居なければ意味がない。 何なら、スーパープレイヤーを活かして勝つってんなら、そのためにチームが一丸とならねばならないってことすら当たり前だ。「なら、俺がソロでやるにしての最低限って言うのは……負けないこと」 敵チームにいる俺と同じポジションの相手に勝てなくてもいい、ただ負けなければそれでいいんだ。 その意識が、あるいは気づきが今までの俺には存在しなかった。 故にと思いたい、葵が俺にソロを任せるのは怖いと言ったのは。「その上で、俺というプレイヤーが持つ色を、チームに与える」 いわば、パス回し。 ずっとやって来たバスケで言う、アシストでありパス回しだ。 俺は勝負を決することができるプレイヤーにはなれない。 なれないけれど、勝負を決するプレイヤーを活かすことなら、できる。「――それが……うぅん、これが、達也君の、答え?」「ああ。まだちゃんとした形になってないことは自覚している。だけど、これが俺のソロって形だ」 モニタに映っているのはヴィクトリーの文字、即ちソロでやってた試合に勝利したと言う証が躍っていた。 スコアを見れば、今までサポートロールをずっとやって来たものと大差ないどころか更に悪い。 だけど、それでも。 ――gg wp。 チャットに並ぶ味方の言葉は、そんなもので、誰一人口汚く罵ってくるやつはいなかった。「ん……ひとまずは、正解、かな」「そっか」 困ったように、というよりは別の意味が含まれているように思える葵の苦笑いだった。 そんな葵の顔を見て、ようやく。「よ、っし……!」 小さくガッツポーズを自然に取ってしまった。「掃除屋。それが、今達也君がやってたロールの
あの後結局何回戦まで行ったか、少なくとも黄色い太陽を二人で見たあたりまでは覚えているんだけど。 気づいた時には夕方で、もっと言えば普段やってる練習が終わっている時間だった。「――や、まぁなんだ。仲良きことは美しきかなって話にしておこうか」 そうすると当たり前にこうなる。 具体的にはいつもの集合時間に来てくれたは良いけど、反応がないうえに連絡も繋がらない。 すわ何か異常発生かと心配してくれた先輩は、もしかしたら篠崎が何かをしたんじゃないかと、大学にまで行って走り回ってくれたらしい。「ほんっとうに申し訳ないです……」「ご、ごめんなさい……」 謝る他にないよねって話である。 恥ずかしいとかそう言うのもあるけどさ、何ならばっちり寝起きだったし。「謝んなって、安心したって気持ちのが大きいし……正直、心配してた部分も解消できたってのもある」「心配、ですか?」「オレが邪魔になっていちゃつく時間が無くなってんじゃないかってな」「そんなことはないっすよ! なぁ、葵?」 何を言ってんだこの先輩人が良いにも程があると、隣の葵に水を向けてみれば。「あ、あはー……」 目を逸らされた。葵さん?「なっはっは。正直者でなによりだ」「重ね重ね、本当に申し訳ないです……」「じゃ、これから挽回してもらうってのを期待しておく。つか、友崎もなんも考えないで仲良しに行ったわけじゃねぇと思うしな」「へ?」 えぇっと? どういう意味だろうかともう一度葵へ目を向ければ。「あ、あんまり、そう言う事言われると……ずるい奴だって、打算的な女だと達也君に思われちゃうのやだな、って言いますか。買い被りが過ぎると言いますか……結局、凄いのは達也君、ですから」「あーそうだな、言い方が悪かった。達也と仲良ししたかっただけだな」「それはそうなので。というか、いつだって達也君とは引っ付いていたいの、デフォですし、おすし……」「はいはい惚気は結構ですよっと。ま、今から練習ってのはオレがバイトだから悪い。久しぶりに改めて二人の時間を満喫しておいてくれ」 二人が何を話しているのかはいまいち掴めないけれど。「打算?」「あん? ほんとにオレの言い方が悪かっただけだよ。凄いのは達也君、ね。お前はその言葉に足るお前を目指せばそれでいいさ」「……凄い俺、ですか」 俺自身からすれば、凄いっ
実のところ、だけど。「葵がして欲しいだけだろ」「それも、あるよっ♡」 立ち上がった俺に対して葵はぺたんと床に女の子座りをしたままで、えへへと笑いながら言い切った。 それも、っていうあたりに自分以外の何かが入っていることは間違いないだろうけど、俺の為でもあるという部分に違いはない。 何より最近TPBRに囚われていたとも言える。 視野狭窄というか……なんにしてもいっそしっかり切り替えるためにこういうことをした方が良いなんて葵の言う事もある意味正しい、かな。「……いや」「達也君?」 なぁにごちゃごちゃ言い訳並べてるんだって話だ。「俺も、葵とシたいよ」「っ……♡」 気持ちの上で事実上恋人だなんだとかはどうでもいい。 単純に、好きな人とエッチしたいと思うのは当たり前だ。「う、わぁ……♡ ヤリ見せ、だぁ♡」 顔の前に現れたモノをうっとりとしながら葵がつぶやく。 ヤリ見せって単語は知らないが、どうやらエロ用語でこの状況はそういうらしい。「くんっ、くんくん♡」「いやちょ」「んふー♡ くっさぁ♡ すん、すんっ♡ あたま、とろけるぅ♡」「う……」 下半身のモノはとっくに答えを出していたらしく、ズボンを降ろしてみればガチガチに勃起してた。 鼻先を寄せて何をと思えば臭いの台詞に焦ったけど、どうにもそれがイイらしい。「ね、ね♡ い、一回でいいから、おちんぽでビンタして♡」「えぇ……?」「お願いっ♡ 一回だけ♡ 先っぽだけっ♡」「何だよ先っぽだけって。一回だけだぞ?」 十分に匂いを堪能したかと思えば、次のリクエストはまるきり予想外だった。 なんだよチンポビンタって……ほんと葵はマゾ、って言うか性的好奇心旺盛が過ぎる。「へぷっ♡♡♡」 とかいう俺も、やってみて結構いいかもなんて思うあたり相当かもしれない。 なんというか征服感というか、今から葵を物扱いして使うんだって感じが、結構クるなこれ。「ほら」「んぷっ♡」 いっそのことという事で、金玉ごと葵の顔に乗せてみた。「く、っさぁ♡♡♡ た、たまん、にゃいぃっ♡」 どうやらお気に召して頂けたらしい。 玉裏に興奮しているらしい葵の吐息や鼻息が当たってくすぐったいような、気持ちいいようなって感じだ。「しっかり、堪能してくれよ? これが、普段葵の中に入ったりしてるもんだ」「ひゃ
重ねて、合鍵を渡しているのに何でわざわざ? と疑問に頭を捻りながらだった。「忘れ物ってどうし――んむっ!?」「はむっ! ん、んぅ♡ んんー♡」 ドアを開けて出迎えた瞬間、葵は抱き着いてきて、そのまま唇が重なった。「んっ♡ ちゅ♡ んぁっ♡ んちゅぅ♡ はぁ、ぷ♡ んぅ♡」 驚き過ぎて身体が固まった、ついた尻もちの痛みが頭に入って来ない。 それどころか離すもんかと言わんばかりに抱きしめられてるもんだから、葵のご立派おっぱいの感触が気持ち良すぎて。「ん――ぷ、ぁ……♡」 唇が離れて、透明な唾液の橋が途切れてようやく。「あお、い……?」 呆けながら、葵の名前を口にできた。「ねぇ、達也君」「な、なんだ?」 そんな俺の様子が面白いのか、それとも別の何かか。 友崎は、花が咲いたように笑って。「大好きだよ」「え?」「忘れ物。TPBRに夢中で、言うの忘れちゃってた。ごめんね」「は、はぁ?」 ちょっと、なんだ。「えへへ。わかってるよ、どうした急に? とか、意味わかんない、だよね?」「え、っと……あぁ、いや?」「そんなあなたが、わからないくらいに普通だと思ってるあなたが。大好きなんだ」「は、はい?」 もうほんと、仰る通り意味わかんないといいますか、申し訳ありません。「あたしね? あなたと恋人になりたいの」「んえっ!?」「あ、もちろん事実上というか、もうそれに近いじゃんみたいなのは、あたしもわかる。わかるようになった。でもね? 違うの、共犯者とか相棒とか、そういう建前抜きで純粋に。あなたの恋人になりたい」「……あ、あぁ」 少しだけ回り始めた頭で考える。「そういえば、好きって言ってなかった」「んふふー♡ お互い様、だけどね♡」 葵の勢いに何処か流されてしまっていることは自覚している。 けれども、想いを口にしたことがないのはまったくもって事実だ。「葵、俺も――んむっ!?」 そうだと気づいて俺も好きだと言おうとしたら、またキスで口を塞がれて。「ぷぁっ♡ もー♡ そんなにキスでだまれ♡ って言われたかったの? 困っちゃうな―♡」「い、いやそうじゃなくって俺も――むーっ!?」 え、ナニコレ言わせてくれないんだけど?「んむんっ♡ えっへっへー♡ 達也君は欲しがり屋さんだなぁ♡」「……なんかもうどうにでもしてくれって感
「あ、あー……達也? まぁなんだ、初心者だったら大体通る道だしだな?」「う、うんうん! せ、洗礼っていうか! 最初の壁って、言うか!」「わかっては、いるんだけど、ね」 どうにも気落ちが止められない。 理由は簡単で、ソロでTPBRをプレイするようになってから、野良で一緒になるチームメイトからの温かいご指摘というヤツに思い悩んでいる。「はぁ。いや、ネットだからってのはほんとわかってる。わかってるんだけど」 当たり前だが一緒するヤツ皆が皆、葵や先輩のような人ではない。 もっと言えば年下、極論小学生なんかもいるわけだ、そんな相手に画面の向こうにいる人も人間ですよと説いたところであまり意味はないだろう。 そういう意味でも、わかっている……はずではあったんだけどなぁ。「……ん。達也君」「うん?」 いつまでも落ち込んでいたら情けない。 そう思って切り替えるべく頭を振った時だった。「仕方ないよ。だって、達也君下手くそだもん」「ちょっ!? 友崎ちゃんってば大胆ね!?」「っ……」 さっきまでの気遣うような声色じゃなく、葵がまっすぐただ事実をそうだというように。「城山先輩もそう思いますよね? 今まで達也君は知ってる相手とだけプレイするって言うぬるま湯に浸かっていただけで、多くの人が通る道をスキップしてるって」「うぐ……」 いまいち何を言われているのかがわからないまま、葵は先輩に話を振った。 水を向けられた先輩は、言葉に詰まった後大きく深呼吸をして。「……その通りだわな。正直、んなもん傷つくつかないのレベルじゃあない。いや、その場で感情的になってしまうことはあっても、直ぐに忘れるようなモンだし――」「城山先輩」「っ……あぁもうっ! ほんっと友崎はTPBRになるとガチだな……! 達也、友崎だけじゃない、オレもそう思ってるって前置きしたうえで言うぞ? お前、まだ傷ついていい段階じゃねぇよ」 それは、ゲーム中に知らない相手からぶつけられる言葉よりも、遥かに痛くて。「達也君みたいな人がまったくいないわけじゃ、ないよ。けどね? プロになっていたかもしれない可能性や実力を持ってるお姫様に勝つなんて、大それた目標を持ったプレイヤーがいちいち雑音に気を揉むなんて……笑っちゃうかな」「……葵」 葵の評価、ことTPBRに関しては飾らない。 だから、そう







