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闇の女王は、遊びを選ぶ

Penulis: ふりっぷ
last update Tanggal publikasi: 2026-06-22 17:30:19
 魔王ノリスは、城の高みから夜を見下ろしていた。

 風に揺れる銀髪。

 赤い瞳は、楽しげに細められている。

「……ふふ」

 思い出すのは、少し前の出来事だ。

 あの聖女――ヒマリとの、二度目の対話。

 ◆

 中層回廊。

 結界の向こうで、ヒマリはひとり立っていた。

 周囲に魔物はいるが、前に出てくる気配はない。

 まるで、話すための場所を用意したかのようだった。

 ノリスは肩をすくめて歩み寄る。

「逃げなかったのね。偉いわ、聖女」

 ヒマリは一歩も退かず、まっすぐに見返してきた。

「今日はフェルマーも魔物もいない。

 あなたと話したかったの」

「ふうん?」

 ノリスはくすりと笑う。

 柱の陰にデーモン2、骸骨兵3。

 ――あれで魔物を隠したつもりか。

 城の機構に手を入れて来るかと思ったけど。

 直接交渉しに来た。

 でも、震えてもいない。

 その事実が、少しだけ気に入らなかった。

「で? 私の城を勝手に弄って、私の配下を浄化して――

 次は何? 王でも奪うつもり?」

 わざと、棘を含ませる。

 ヒマリはきょとんとした。

「……え?」

 その反応が、あまりに素直すぎて
ふりっぷ

闇の女王が選んだのは遊び。 ヒマリとの対話の先で、 王都に新たな決断が下されます。

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