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9.リーザ、心を惹かれる。

last update Dernière mise à jour: 2025-11-09 12:05:22

「あちらに見える、皇后宮は中央宮の次に立派な建物ですよね。子爵邸もあれくらいの感じなんです。領民が苦しんでるのに、自分達は皇族のような邸宅で生活を送っていたんです」

彼が指差す方向を見ると、豪華絢爛な建物が見えた。

「使用人をホテルの従業員にするつもりです。高位貴族の真似事のように身の回りの世話をさせていました。俺は従業員と同じように子爵邸の一室に住もうと思っています」

彼が新しいサンドイッチを私に渡しながら言ってきた。

「皇宮の調理場を借りて、ホテルのアフタヌーンティーに出すサンドイッチの試作をしていたんです。料理長の方が親切にも余った食材をくださって色々なサンドイッチができました」

彼のいう通り、サンドイッチの具材は珍しいものが多そうだ。

今私が食べているのはサバサンドで、カゴの中を見る限り、肉や野菜のサンドイッチもある。

「季節ごとの植物を植えて植物園を作るつもりです。侯爵令嬢が花の種は安価だと言っていたので⋯⋯」

彼の発する言葉に私は初めての嫉妬心を感じていた。

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