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第五話 キャンプ用品巡りデート(その一)

last update Petsa ng paglalathala: 2025-06-02 10:30:33

 ——♪~いつか~君と~虹の~架け橋へ……。

今日は恭弥さんと一緒に、ドライブとお買い物デート。

彼は、所有している漆黒色で施した四輪駆動の車で運転している。

目的地はホームセンターやアウトドアショップなど、主に庭で使うキャンプ用品のものを買い物へ出掛ける。

——それは遡ること、先日の夜。

「俺の寄りたいところ以外、最終日にお買い物する場所はどこにする?」

家に帰り庭でキャンプが終わった後、この連休で何をするか話し合っていた。

恭弥さんはソファーでキャンプ雑誌を読みながら、ドライブの行き先を聞いてくる。

「ん~……そうだねぇ……」

私はスマートフォンを使って検索サイトで調べている。

だが……。

(行きたいところ……うーん、どこだろ……?)

いざ、ここへ行きたいと言える場所が思いつかない。

むしろ貴重な連休だからと、真剣に考え込んでしまった。

「固く考え過ぎ」

彼にとって、私のいつもの悪い癖なんだろう。

そんな姿を見かねちゃったのか、苦笑いする彼はいつもこう言う。

「でも……」

「空が行きたい好きな場所でいいんだよ。ここじゃないとダメとかないんだから」

彼がそう言っても、やっぱり考えちゃう。

仕事もこの連休のために、早めに済ませたんだから。

オマケに忙しかった分、外でお買い物をすることが食料品を買うこと以外していない。

けれど、結局のところ……。

「じゃあ……」

「ん? 決まった?」

「恭弥さんと同じ……アウトドアショップで……」

「うん、わかった」

私は思い切ってそう答える。

他に行きたい場所が思い当たらない結果だった。

ただどちらかといえば、彼と一緒に見に行きたい意味が正しいと思う。

そのアウトドアの専門店が入っているショッピングモールで回るのが良さそうだと判断した。

 ——そんな感じで決まり、現在に至る。

(そういえば、ドライブ自体も久しぶりだなぁ……。二人でお買い物もだけど)

心の中で思いつつ、恭弥さんをチラッと横見る。

運転している彼は、いつも通り愛用のサングラスを着用するスタイル。

音楽も同じく、彼の好きな邦楽や洋楽をスマホを繋いで曲を流している。

(この曲、やっぱりいい曲……。いつも私の好みに合うような曲を持ってきてくれる)

ジャンルの幅が広いから、詳しくいうと大半はロックかメタル辺り。

メタルでも特にシンフォニックものが多いと思う。

ただ思うのは、彼の選曲はいつもシチュエーションに合っているなぁと思う。

(今度は、新曲かな……?)

私の聞いていない曲が増えている。

でも、ドライブなら運転しやすさなどのために選曲してるという感じだ。

帰り道も行きとはまた違う雰囲気のものを選んで合わせている。

まるで、お店のBGMやDJみたいな選び方だ。

そういうところも私は、恭弥さんのことを尊敬している。

(あぁ、もう……。久しぶりすぎてウズウズしちゃっている~……)

そんな自分が、心の中で緊張と入り混じってムズムズ騒いでいる。

「……ら、空?」

「ひ、ひゃい!」

突然、彼からの呼び掛けに思わず驚いてしまった。

「ん? どうした、そんなに驚くこと?」

「な、なんでもないよ……。きょ、恭弥さんこそ……何かあったの?」

「いや……暑いからさ、途中に店あるからアイスコーヒーでも買っていこうと思うんだけど、一緒に買う?」

途中にあるといっても、そこまで行く時間はそう掛からない場所。

むしろ、道沿いにあるすぐ近くにあった。

「う、うん。そうだね」

私も、喉が渇いている。

緊張もあるけれど、単純に暑さから解放されたい。

途中にあるコーヒーショップへ寄り道して辿り着くことにした。

「いらっしゃいませ、ご注文はお決まりでしょうか?」

ドライブスルーでアナウンスが掛かった。

恭弥さんは自分の飲むブラックコーヒーと私のカフェラテを注文する。

共にアイスを選んだ。

「はい、どうぞ」

「ありがと」

彼から飲み物を受け取った後、また目的地へドライブを再開した。

(ん~! 冷たっ!)

プラスチックカップの中に入っている氷の冷たさが手に伝っている。

今日は五分袖の服でも過ごしやすいぐらいの気候である。

夏日といっても、真夏みたいに蒸し暑いほどではない。

それでも冷たいものは欲しくなるものだ。

「美味しい?」

私は、彼にコーヒーの味を聞いてみた。

ブラックが飲めない私にとって、美味しさはわからない。

けれど、店によってコーヒーの味は違うのだろう。

「まぁ、いつも通りの味だね」

「そっかぁ」

イコール、彼のその答えは『美味しい』の意味でもある。

ドライブしながら、こうして私達はたまにたわいない話も交わしていた。

――ドライブを再開して十数分後。

「ねぇ、恭弥さん」

「ん? 何?」

今度は、私から恭弥さんに今日のお買い物について聞いてみることにする。

「今日は、何を買う予定とかあるの?」

「俺? 俺は買うとかいうよりか……そうだなぁ……」

(なんだろう……?)

「とりあえず店で色々見てからかな? 何が流行っているのかとか」

「そうなんだ」

彼はきっと、トレンドものなど情報を収集したいのかもしれない。

私も職業上、コラムを書いたりするから気持ちは分かる。

「空は、何か欲しいものある?」

「うーん……欲しいもの……。夏用に何か、かな?」

「空も、見てから判断って感じか」

「うん、そんな感じ」

私も彼と同じく、現物を見てから判断という考えだ。

「せっかくドライブもお買い物も久しぶりだからさ、思う存分楽しもう」

「そうだね」

彼の言う通り、緊張も含めてもっとこの日を楽しもうと思う。

車の中で流れている音楽も、私達を楽しませてくれるみたいだ。

二人のノリに合わせているようにも感じる。

——楽しいデートへの道のりをドライブで加速するかのように……。

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