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第八話 結婚記念日の庭パーティー(その三)

last update publish date: 2025-08-18 11:01:01

 ——タイマーの待ち時間、彼は私たちの出会いを語ろうと提案してくれた。

「俺らって、初めて会ったのは何年前だっけ?」

「確か……」

そう、あれは出版社の創立記念パーティーのこと。

「乾杯!」

私は当時、編集社員としてまだ一年か二年目くらいの頃だった。

重要な事情がない限り、全社員はそのパーティーへ出席していた。

(うぅ……。コミュ障の私にとって雪絵さんがいないと心細いなぁ)

しかし、当の本人は別の事情あってどうしても出られないという理由で欠席。

彼女以外の仲の良い人は一人も居なくて困っていた。

乾杯の挨拶など進行通りに進めた後、歓談会へとフリータイムになった。

(どうしよう……。私から話しかけるのも……怖い)

 

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