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第22話、婿としては40点だ

last update Last Updated: 2025-12-05 20:00:00

「レオン!」

「う、ううう!」

 何かが体の中で暴れ周っていて全身を駆け巡る。その度に耐えきれない程の痛みと熱が走って喘いだ。何度も何度も息を整えていると、駆け寄ってきたエスポワールが足に抱きついてきた。

「う~、レオン~」

 青と青緑の二層になった羽がバサリと広がる。それを見ていた全員が目を見開いた。エスポワールが自力で封印を解いたからだ。

「エス、お前……」

 そこには小柄ながらも、頭の部分から胸元までがホワイトグレーベージュで、その下はティールブルーとパライバトルマリンの二層で色付いたドラゴンがいた。

 ——ああ、だから生まれた時青い羽だったのか。

 一人納得する。

「カッコいいなエス。綺麗な色だ」

 グルルとエスポワールの喉が鳴るたびに体の痛みが引いて行く。

「もしかして治癒魔法を使えるのか、将来有望だな。エスならランベルトより強くなれるぞ」

 頭を撫で上げていると、体がすっかり元通りになっているのに気が付いた。

「もう大丈夫だエス。ありがとな」

 どんどん子どもの姿に戻って行くのを確認して腰を屈めると、小さな体を抱きしめる。どうやら力尽きたらしい。手足を投げ出してレオンの腕の中に納まった。エスポワールを探しにきた乳母たちに預け、また広間に戻る。

「変わった気がしないんだけど、何処か違うとこある?」

 両手を見つめ、体を捻って己の背後も見てみる。

「俺から見れば段違いに化けたよ?」

 ランベルトが嬉々とした声音で返した。

「そうなのか? 手始めに何をしたらいい? ドラゴンになる特訓?」

「それは今の力に慣れて、加減が出来るようになってからだよ。初めにやるのは箒なしでの浮遊ね。足元に気を集中させてみて?」

 言われた通りにしてみる。一切何も起こらなかった。もう一度やってみると、ほんの数センチのみ浮く事が出来たがすぐに地に落ちる。

「何それ。レオン可愛い……っ、良く出来たね」

 ランベルトの巨体に抱きつかれて、そのまま持ち上げられてしまった。

「王……一つ聞きたい。もしかして大学院でもそうやってベッタベタにレオンを甘やかしていたのかい?」

 額に手を当てたサー
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