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第222話

Author: 魚ちゃん
「そうなの?」優香が首を傾げる。確かにそうかもしれない。

誕生日には、友達からたくさんのプレゼントをもらう。そして友達の誕生日には、お返しをする。

相手がエルメスをくれたのに、爪切りを返すなんてありえない。そんな非礼は通らない。

優香がまた困った顔をする。

「私にとって、この配合は大したことじゃないの。あなたの役に立てたなら、それがこの配合の一番の価値よ」明里が言う。

「ありがとう!明里さん、本当に優しいね」優香が彼女の腕にすり寄る。「兄以外、いとこはたくさんいるけど、姉はいないの。あぁ〜明里さんが本当のお姉ちゃんだったらよかったのに」

「じゃあ、一番の親友になりましょう」

「はい!」優香が花が咲いたように笑う。「だって私、明里さんが一番好きだもん!世界で一番……いや、おばさんと同じくらい!へへ、私、おばさんも大好きなの!」

「実のおばさん?」明里が何気なく尋ねる。

優香が大きく頷く。「うん!おばさん、すっごくかっこいい人なのよ。機会があったら紹介するね。絶対に明里さんもおばさんのこと気に入るはずだよ!」

話が弾み、優香が自慢の叔母について語り始めた。

明里は当初、優しく家庭的な年長者を想像していた。

だが優香の話では、この叔母はスキー、ロッククライミング、バンジージャンプをこなし、二年前にはエベレスト登頂まで果たしたという。

明里は以前聞いたことがある。エベレスト登頂は、実質的に富裕層のためのスポーツだと。一回の登山に数千万、時には億円ほどの費用がかかる。

思わず尋ねた。「そのおばさん、おいくつなの?」

「四十代だよ!でも彼女、全然老けてなくて、三十前にしか見えないよ。みんな私のお姉さんだと思うくらいなの!」

明里が微笑む。

優香のような家庭で育った令嬢なら、きっと小さい頃から苦労を知らず、自分の思うままに、好きな生活を謳歌してきたのだろう。

世間の風波に揉まれていない苦労知らずは、老けないものだ。

「こんなに一方的に話しちゃってごめんね、つまらないと思わない?」優香が急いで料理をよそう。「たくさん食べてくださいね」

明里は礼を言って受け取り、首を振った。「いいえ、とても面白いわ」

「でしょう?私もおばさんみたいに生きたいなぁ。結婚もしてないし、子供もいない、一人で自由気まま。最高にかっこよくて気楽なの!」

明里が少し驚
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