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第318話

Penulis: 魚ちゃん
思わず振り返る。

そこには、ソファの隅で小さく縮こまっている明里の姿があった。

眠っているのか酔い潰れているのか定かではないが、少なくとも彼女の周りには男の姿はない。

それに引き換え、自分の肩の上の女ときたら、男を侍らせて、浮気現場を押さえたぞ!

樹は怒り任せに胡桃の尻を強く叩くと、今度こそ振り返らずに去って行った。

潤の目には、ソファの上の彼女しか映っていなかった。

広すぎるソファが、明里の華奢な体を際立たせ、その無防備さが痛々しいほどだ。

酒を飲んだのだろう。近づくと、甘いアルコールの香りが漂ってくる。

そして、それに混じって彼女自身の香りも。

それは潤の記憶にはない、かつて嗅いだことのない香りだった。

柑橘系の爽やかさに混じって、どこか懐かしいミルクのような甘い香りが漂ってくる。

それでも、潤の心臓は激しく高鳴った。

前回会った時、彼女は結婚して子供がいると言った。

だが今日、こうして再会して、潤の頭からそんな情報は消し飛んでいた。

彼はただ、確信していた。今この瞬間、目の前にいるのは、自分が三年間、一日たりとも忘れることのできなかった愛しい女性なのだ
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