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第061話

Author: CHUE
last update publish date: 2026-08-04 23:03:54

「予約してるんですけど、もう一度確認してもらえますか? オ・ジュハです」

朱夏は困ったような表情でそう言った。

けれど、

困った顔をしているのは、

朱夏よりも店員のほうだった。

朱夏は仕方なく口をつぐむ。

一週間は遠出できそうにないから、

せっかく予約までして来た店なのに、

予約名簿に名前がないなんて。

それなりに貯めていたお金を思い切って使おうと決めて来たのに。

朱夏は隣で一言も口を挟まず立っている道赫を、

ちらりと見上げた。

「ごめん。他のお店にしようか?」

「どうして謝るんですか。そんなことしないでください。もう一度確認してくださるそうですから」

道赫は朱夏ではなく、

店員をじっと見つめていた。

冷や汗を流しているその男には、

どこか見覚えがあった。

はっきりとは思い出せない。

でも、一度くらいどこかで見た顔だ。

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