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第002話

ผู้เขียน: CHUE
last update วันที่เผยแพร่: 2026-06-19 20:43:16

「まあ、この辺ならホテルなんていくらでもありますし」

 この辺りはラブホテルだらけだった。

 ドヒョクはジュハの言葉に、小さく周囲を見回す。

 生まれながらの坊ちゃん育ちで、こんな場所に来たことは一度もない。

 もっとも、今さら二人でタクシーに乗ってホテルを探すというのも、それはそれで妙な話だった。

「ふーん」

「手でしかしませんけど。

 それでもいいなら」

「……何?」

 ずいぶんと肝が据わっていた。

 自分より倍は大きな男に向かって言う言葉とは思えない。

 世間知らずなのか。

 それとも、何か根拠のない自信でもあるのか。

 酒に酔っているはずなのに、その瞳だけは不思議なほど生き生きとしていた。

 そんな目をしたまま、初対面の男をラブホテルへ連れ込み、「手だけで」と平然と言ってのける。

 そのこと自体が、妙におかしかった。

「俺も……

 それがちょっと気になっただけだから」

 そう言ってジュハは、ドヒョクの脚の間を指先でそっと示した。

 ぴくり。

 指されたそれが、また反応する。

 今ここで引けば、すべてなかったことになる気がした。

 だから、ドヒョクは引かなかった。

 あとは部屋に入ってから口説けばいい。

 そんな程度の話だ。

 つまりこれは、ジュハが酔っていて、ドヒョクも少し酒が入っていたからこそ起きた、奇跡のような偶然だった。

 どこから湧いたのかも分からない勇気に背中を押され、ジュハは本当にラブホテルの部屋へ入ってしまう。

 素面だったら。

 いや、一杯でも酒が少なかったら。

 初対面の男と、こんな場所へ来ることなど絶対になかった。

 どれだけ目の前の男が格好よくても。

 ズボンの中の"それ"が、どれほど大きくても。

「脱いでください」

「俺だけ?」

「手でするって言いましたよね。

 嫌なら別にいいですけど」

 ここまで来て何を今さら。

 そう思いながらも、ドヒョクは文句ひとつ言わず服を脱ぎ始めた。

 そのときになって初めて、ジュハは彼がスーツ姿だったことに気づく。

 路地が暗かったとはいえ、本来なら見落とすはずもない。

 ただ、それどころではなかっただけだ。

 シャツを脱ぐと、鍛えられた身体と無数の傷跡が現れた。

 それを見ても、ジュハは緊張しなかった。

 酒に酔っていたからだ。

 ただ静かに、その身体を眺めていた。

 ホテルへ来るまでに少し落ち着いていたドヒョクのものは、その視線を浴びた途端、また勢いよく反応し始める。

 今日は本当におかしい。

 そんなことを思いながら、ドヒョクはズボンも脱いだ。

 脱いだ途端、柄にもなく少しだけ緊張する。

 目の前の小柄な女は、そんな様子など微塵も見せない。

 無表情のままベッドを指さし、座ってください、と当たり前のように言うだけだった。

 ドヒョクは言われるままベッドに腰掛ける。

 ジュハもすぐ隣へ座った。

 妙にちぐはぐで、不思議な構図だった。

 それでもドヒョクは何も言わない。

 いや、言えなかった。

 ジュハが座るなり、まだ下着の中に隠れたままのソレへ、ためらいなく手を伸ばしてきたからだ。

「…………」

「…………」

 短い沈黙が部屋を包む。

 正直に言えば、ジュハにもこの先どうすればいいのか分からなかった。

 勢いでここまで来た。

 気になったから部屋に入った。

 けれど、いざ下着を脱がせて男のものを目の前にするとなると、さすがに少しためらう。

 酔っていても、最後に残った理性だけは必死に働いていた。

 ――もっとも、それも長くは続かなかった。

 手の中で熱く大きなものが脈打っている。

 ここまで来て確かめないという選択肢はなかった。

 ジュハは勢いよく、黒いボクサーパンツを引き下ろした。

 これが、本物の男の――。

 そんなことを考えながら、彼女はじっと見つめる。

 服の上からでも強烈な存在感を放っていたそれは、目の前にすると倍ほど大きく見えた。

 大柄な身体によく似合っていて、不思議なほど違和感がない。

 ジュハはためらうことなく、それを片手いっぱいに包み込んだ。

 男を手で抜いたことなんてなかった。

 それでも、何となくどうすればいいかくらいは分かる。

「……っ」

 ドヒョクは、すぐ隣で自分を握るジュハをじっと見つめていた。

 本人は真剣に観察しているだけなのだろう。

 だが彼の目には、どこか気だるそうな表情に映る。

 確かに可愛い顔はしている。

 だが、それだけで何が違うというのか。

 どうしてここまで身体が反応するのか、自分でも分からない。

 たかが手のひらに包まれているだけなのに。

 ただ手のひらに包まれているだけなのに、何もできず好きにされている自分が理解できなかった。

 その先を期待してしまっている自分も。

 何を期待している。

 ただの手なのに。

 ドヒョクが戸惑っている間にも、ジュハは彼をあちこち眺め回していた。

 こんなものを、こんな距離で見る機会なんて、もう二度とないかもしれない。

 そんな気持ちだった。

 先も。

 裏側も。

 根元も。

 真っすぐそそり立つそれも。

 何もかもが珍しかった。

 こんなもの、本当に身体の中へ入るんだろうか。

 そんな疑問は湧いた。

 だからといって、試してみたいとは思わない。

 そう考えるには、あまりにも難易度が高すぎた。

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