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3-3

Auteur: 海野雫
last update Date de publication: 2025-12-12 19:00:23

 十五分ほどして、春海が戻ってきた。手には、コンビニの袋を持っている。

「これで我慢してくれ」

 袋の中から出てきたのは、カップ麺とおにぎりだった。春海は自分の分と颯の分を、それぞれテーブルに置いた。

「お湯は給湯室で沸かしてきた」

 そういって、春海はポットからお湯をカップ麺に注いだ。湯気が立ち上り、会議室に醤油の香りが漂った。その香りが、颯の鼻腔をくすぐった。空腹を意識させられる、温かい香りだった。

 颯も同じようにお湯を注ぐ。三分待つ間、二人は黙っていた。

 蛍光灯の光が、二人を照らしている。カップ麺から立ち上る湯気が、その光の中で白く揺れている。まるで、時間が止まったような瞬間だった。

 やがて、蓋を開ける。麺をすする音が、静かな会議室に響く。その音が、どこか親密な響きを持っている気がした。

「……おいしいです」

 颯がいうと、春海は小さく頷いた。

「非常食みたいなものだな」

「でも、こういうのが一番おいしく感じる時って

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