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第216話

Autor: 北野 艾
太一の胸に、かつてない罪悪感が込み上げてきた。「江崎……いや、ほんと悪かった。今まで嫌なこと言ってごめん。俺がガキだったよ。これからは心入れ替えるから、どうか水に流してくれ」

これほど真剣に、心の底から謝罪したのは初めてかもしれない。

それほどまでに、彼女の用意周到な対応に心を打たれたのだ。

しかし、詩織はようやく顔を上げると、奇妙なものを見るような目で太一を見つめた。

「……あの、まずは中身を確認してから喋ってもらえます?」

言われて、太一は恐る恐る書類に目を落とす。表紙に印字された、太いゴシック体の三文字が目に飛び込んできた。

『通知書』

弁護士名義の、いわゆる内容証明郵便だ。

頭の中が真っ白になる。え、訴状……?なんで!?

パニックに陥る太一をよそに、詩織は淡々と言い放った。「わざわざ郵送する手間が省けて助かりました。あなたにも都合がいいでしょう?」

太一は絶句した。

鬼だ、この女は鬼だ。

こっちは提携を結びに来たのであって、被告席に座りに来たわけじゃないんだぞ……!

「会議があるので、これで」詩織はノートPCを小脇に抱え、あっさりと部屋を出て行ってしま
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