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第256話

Auteur: リンフェイ
結城理仁はその足音が遠ざかっていくのを聞いてから、トイレから出てきた。

おばあさんにここへ来るよう言われ、その理由がわかっていながら、思い切ってそのおばあさんの策略に乗っておいてよかった。でなければ、金城琉生に内海唯花と二人きりになるチャンスを与えてしまうところだった。

金城琉生は店から出ると、車を運転して行ってしまった。しかし、少ししてから車道の端に車をとめ、内海唯花に電話をかけた。

そして、内海唯花はすぐに彼の電話に出た。

「琉生君、何か用?」

「唯花さん、後でちょっと時間がありますか?だいたい七時半くらいなんですけど」

「なんの用?」

内海唯花は時間があるかどうかは答えず、彼が一体何の用なのかを直接尋ねた。

金城琉生は少し言葉を詰まらせたが、やはり彼女に言った。「後でスカイロイヤルで開かれるビジネスパーティーに行くんですけど、女性のパートナーが必要なんです。唯花さん、俺ってまだ彼女がいないでしょう?だから、唯花姉さんに一緒に参加してもらえないか聞きたかったんです」

内海唯花は少しも迷わず断った。「明凛にお願いしたらどう?私は時間がないの。夫がお店で一緒にご飯を食
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