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第660話

Author: 大落
「西嶋さん」彼女は口を開いた。わざわざ呼び名を変え、二人の関係をもっと客観的で専門的な立場にしようと試みている。「ご自身の問題を認識され、自ら進んで助けを求める意思を示されたことは、治療における第一歩で、そして最も重要な第一歩ですよ」

彼女は一呼吸置いて続けて言った。「心理学から見て、あなたの現在の多くの行動は、心的外傷後ストレス障の典型的な症状です。例えば、過度な警戒心、強い支配欲、そして親密な関係に直面した際の怒りや不安の感情などですね。

この問題は、決してあなたのせいではありません。大きなトラウマを経験したあなたの脳が、自分自身を守るために形成した、一種の……防衛反応なのです」

未央の言葉は、まるで温かな日差しのように、自責と苦痛で責められた博人の心を照らしてくれた。

彼は顔を上げて彼女を見つめ、目には信じられないという色が一瞬よぎった。

彼女は彼を責めもせず、嘲りもせず、彼の問題を分析し、理解しようとしているのか?

「じゃあ、俺はどうすればいい?」彼の声には、かすかに未央を頼るような感情がにじんでいた。

「まずは、専門的な治療が必要です」と未央は言った。「ただし、
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