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第453話

おやき
ちょうどその時、司が戻ってきて、血を吐いて倒れている父の姿を見て慌てて駆け寄った。

源蔵はすぐに病室へ運ばれた。彼はすでに胃がんの末期であり、あらゆる治療を拒否し、静かに死を迎える覚悟を決めていたのだ。

司もこの時初めて源蔵の病状を知り、すぐには現実を受け入れられなかった。

「胃がんだって……どうして俺に一言も言ってくれなかったんだ」

かつて父親と激しく衝突したこと、彼を深く恨んでいたこと、そして長年にわたる冷戦状態を思い出し、今、彼の心にあるのは深い後悔だけだった。

その後数日間、司は病院で愛衣と源蔵の両方の世話にかかりきりになった。清華は彼を助けることができず、彼女にできる唯一のことは、この大変な時期にこれ以上彼を煩わせないことだけだった。

そんなある夜、突然静真から電話があり、司が交通事故に遭ったと知らされた。

「なんですって?怪我は酷いの?」

清華はその言葉を聞くや否や、慌てて上着を羽織り外へ飛び出した。

「本人は無傷なんだが、どうも様子がおかしいんだ。だからお前に電話した。早く来てあいつを見てやってくれ」

事故現場はT字路だった。市内ではないため交通量はそ
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