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第233話

作者: クレヨンまるこ
「どこへ行くんだ?」千暁は咲夜の耳元に顔を寄せ、エンジン音に負けないよう声を張り上げた。

こんな深夜に、本当にただのツーリングに付き合わされているとは思えない。

咲夜も負けじと大声で返す。「ストレス発散!」

その答えを聞いた千暁は、それ以上何も聞かなかった。

ただ咲夜に身を任せ、夜の街を駆け抜けていく。

やがてバイクは一本の裏路地で停止した。

咲夜はヘルメットを外し、風で乱れた長い髪をかき上げる。「着いたよ」

千暁もバイクから降り、ヘルメットを後部座席に置いた。

周囲を見回すが、ここがどこなのかまるで分からない。

路地を照らしているのは薄暗い街灯だけ。

辺りは陰気な空気に包まれ、鼻をつく生ゴミの臭いまで漂っている。

遠くからは音楽も聞こえてくる。

どうやらどこかのナイトクラブかバーの裏手らしい。

咲夜はバイクにもたれながら、ほどけた髪を手早く高い位置でポニーテールにまとめた。

そして千暁のもとに歩み寄ると、自然な仕草で彼の手を取る。

「こっち」と言って、そのまま暗闇の奥へと進み始めた。

千暁は繋がれた手を見下ろし、思わず口元を緩める。

何も言わず、その
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