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第869話

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静真は言った。「力ずくで取り返しに行く。それだけだ。俺と隼人との間に、小細工は必要ない」

「あいつはお前の子供を育てるって言ってんだ。もう体裁も人目も気にしていないんだぞ。そんな奴から奪い返せると思うのか?」

こうなって、静真は初めて、隼人が冷たい人間でも、人を寄せ付けない人間でも、自分は恐れていないけど、本当に怖いのは、あいつが恥も外聞も捨てた時だ。そうなってしまうと、自分はこれほどまでにも無力になってしまうなんて。

しかし逆に考えれば、自分も相当な図太い男だ。もし今回、子供という切り札がなかったら、隼人の方はむしろ、自分をどうすることもできなかったはずだ。

だから、隼人も手を焼いていて、どうしようもなくなってしまったからこそ逆に、子供を盗むというとてつもない賭けにでたのだろう。

二人の間のことは、もはや理屈で説明できるものではなかった。

だが、こんな展開になるとは静真も思っていなかった。あまりに受け身に回らされ続けたせいで、彼は猛烈な怒りに震えていた。

というより、隼人の仕業だという証拠を掴んだ瞬間から、静真はもうじっとしていられなかった。

静真にとって、その衝撃は
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