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第55話

Auteur: 歓乃
トーク履歴がいちばん多い相手は、智也だった。

画像フォルダーも、智也のために作った手料理の画像でいっぱいだ。

電話帳の名前も、そのほとんどが智也に関わるもの。

それ以外のことは、ほとんど何も入っていない。

スマホの中には、智也との思い出ばかりが溢れていて、自分のための記録なんて、どこにもなかった。

凛はデータの移行をやめた。古いスマホの電源を切り、引き出しの奥にしまい込む。

新しいスマホに、恵、理央、拓海の連絡先を追加すると、二つのグループに入った。

一つ目は、【竹内社長の秘書チーム】という、仕事用のグループ。

そして【暴走する社長を支える会】という、海斗抜きの4人のグループだった。

理央が言うには、恵と拓海と3人だけで動いていたときはこんな名前ではなく、凛が入る直前に変えたのだという。

そのグループ名を見て、凛は思わず笑いそうになった。

彼らは本当に面白い人たち。

実験データの面白さとは違った、生活の中にある、飾らない純粋な面白さ。

理央が彼女に忠告した。「これ、内緒だからね。竹内社長に見つかったら大変なんだから」

恵もアドバイスをくれる。「部下なら、社長
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Commentaires (2)
goodnovel comment avatar
ウエダチエ
なるほど本当に凛ちゃんのたまに未練がましいような智也に甘い態度はいらっと来る。もっと遠慮しないで智也と柚葉のベッドの痕跡で金輪際家には帰らないとたんか切っちゃえばいいんだよね
goodnovel comment avatar
SATO
凛はなぜ智也なんかと結婚したんだろ……クズすぎてイライラする! 凛も凜で歯向かわないし、だからクズがつけあがるのになぜ従うのか……!優秀な人なのに意味がわからない。早く捨てて欲しいのにすすまなくてイライラ。 クソ旦那には黙って従うのに、シゴデキ海斗に塩対応なのもなんでやーってなる。 クズを思いっきり酷い方法で捨ててくれないとスッキリできない……
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