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第915話

Autor: 歓乃
茂は、道雄の件について確証があったわけではない。道雄が将希の指示だけで動いていたのか、それとも秀明まで関わっていたのか……そこだけは、ずっとわからずにいた。だからこそ、さっきはあえて秀明に鎌をかけたのだ。

そして今、ようやく答えが出た。

将希の指示もあった。そのうえ秀明まで、道雄を金で買収していた。

その理由は怖かったから。そして、兄を超えたかったから。

幼いころから自分の前では素直で、よく言うことを聞いていた弟がまさかそんな思いを抱えていたとは……茂は目の前の秀明を呆然と見つめた。

「秀明、お前、何を言ってるんだ?」

秀明ももう若くはない。今の地位からこれ以上先へ進むのは難しいことも、兄の力を借りたところで今さら状況が変わるわけではないことも、本人が一番よくわかっていた。ならば、もう隠しておく意味もない。秀明は子どものころから胸の奥に溜め込んできた思いを吐き出した。

「父さんも母さんも、兄さんばかり可愛がってた。親戚だってみんなそうだ。誰もが兄さんに期待して、次に神谷家を背負うのは兄さんだと思ってた。子どものころから、何度言われたかわからないよ。

兄さんを見習え、兄さ
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Comentários (1)
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あんこ
今まで以上にドロドロだね… 茂頑張れ
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