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第388話

おミカン
絵里はそのころ、反発するしかなかった。

「会社なら、父さんとじいちゃんがいるもん。私の出る幕なんてない」

「お父さんもおじいちゃんも、いつかはいなくなる。絵里は会社を背負う気がないのか?」

「だったら……父さんとじいちゃん、ずっと元気でいて。永遠に私を置いていかないで。ね?」

拓海は愛おしそうに微笑むと、彼女の鼻先を人差し指でちょんと突いた。

「わかった。お父さんもおじいちゃんも、絵里を置いていかない……」

父は、結局その約束を破った。

発病してから、亡くなるまで三か月もなかった。

絵里と治夫を残して、あっけなく逝ってしまったのだ。

あまりに早い。

早すぎて、絵里の心が追いつかなかった。

元気だった人が、ある日突然この世から消えてしまう。

そんな現実を、受け止める暇すらくれないまま。

あの日から、絵里は両親もいない孤児になった。

そばにいるのは、治夫だけ。

胸の奥がずしりと沈み、絵里は過去を思い返すのをやめた。

「……各プロジェクトの責任者たちとアポは取れた?」

息を整え、窓の外へ視線を投げるようにして尋ねる。

今日から、自分が水原の重みを肩に担うこ
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Kommentare (5)
goodnovel comment avatar
まる
絶対兄弟じゃないでしょ!藤原家のスキャンダルまみれになればいいのに絵里のこれまでの屈辱に比べればかわいいものよ ストーカー裕也いらないマジでこんな展開で残念両親の死の真相とか面白みある展開に軸を置くほうがいい出涸らしみたいな裕也と絵里のお話はいらない
goodnovel comment avatar
BBA
次をお願いします 読みたくないような… でも、気になる
goodnovel comment avatar
Kunie Ito
これハッピーエンドある? 裕也が絵里を庇うためとか守るためとか言われて納得できるかなぁ? 絵里は頂点で藤原家も星野家も膝まづかせて離婚!
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