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第45話

Author: グズグズ
天川は傍らでその様子を見ていた。

あの漆黒の瞳から、何かが少しずつ冷え切っていくのを、はっきりと見て取った。

「分かった」

蒼士は電話を切った。

そのまま立ち上がり、書斎机を回り込んでハンガーから上着を取る。

天川は眉をひそめた。

「出かけるんですか?」

蒼士は何も答えない。

天川は思わず焦り、追いかけようとした。

その時、部屋の半ばまで歩いていた蒼士が不意に足を止め、振り返る。

「心理カウンセラーを探してくれ。一番腕のいい奴をだ」

天川の表情がぱっと明るくなった。

「分かりました。すぐに手配します。八角さんは――」

だが最後まで言い終える前に、蒼士は背を向けたまま軽く手を振り、重々しい音を立てて扉を閉めてしまった。

天川は思わず安堵の息をつく。

だが、その安堵も数秒と続かなかった。

どこか引っかかるものを覚えたのだ。

――待て。心理カウンセラーを探せと言ったのは、まさか、さっき尋ねていた「スキンシップ恐怖症」のためなのか?

......

その頃、株式会社スターエンターテインメント本社ビルの正面玄関では――

真洋が車にもたれ、指先に吸いかけの煙草
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