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眠れない夜

Penulis: 影畑凛星
last update Tanggal publikasi: 2026-06-21 06:58:18

スマートフォンが震えたのは、日付が変わる少し前だった。

唯はベッドへ入っていた。

けれど眠れる気配はない。

天井を見つめたまま、何度目かわからないため息を吐く。

美咲のことが頭から離れなかった。

カフェで声を掛けられたこと。

高倉の名前を出されたこと。

もし美咲がもっと強く追及されていたら。

もし帰り道までつけられていたら。

そんな想像ばかりが膨らんでいく。

枕元のスマートフォンが小さく光る。

画面を見る。

高倉からだった。

唯は慌てて身を起こした。

届いた文章を読み進める。

『桜井さんのせいではありません』

その一文を見た瞬間。

胸の奥がじわりと熱くなった。

まるで心の中を見透かされたみたいだった。

高倉はいつもそうだ。

唯が口にしないことまで気づいてしまう。

続く文章を読む。

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