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第342話

Auteur: 木真知子
翔太は、椿が自分に対してあまり好意を持っていないことをよく理解していた。特に、桜子にちょっとでも優しくする男は、みんなろくでもない男か悪党だとみなされている。

「椿兄、そんなに気にしないでよ。翔太は他人じゃないんだから」桜子は苦笑しながら言った。

「確かに他人じゃないけど、男であることには変わりない」

椿は少し眉をひそめ、冷たく翔太を一瞥し、「どちらにしても、女の秘書に変えたほうがいい。男の秘書はなんだか気に入らない」と言った。

「わかった、わかったよ。あなた、警察だから、ちょっと職業病が出てるんだね。みんな悪い人に見えるんだ」桜子は気にせず、細めた目で手をひらひらと振った。

「警戒を怠らず、冷静さを保つ。何も悪いことじゃない」

椿は自ら桜子を車に乗せ、ドアを閉めた後、翔太が立ち去ろうとした瞬間に声をかけた。

「ちょっと待て」

「他に何か御用ですか、椿様」翔太は冷静な表情で尋ねた。

「お前は桜子の秘書としていつも側にいるんだから、サポートするだけじゃなくて、ちゃんと本分をわきまえろ」

椿の目には鋭い冷たさが宿っていた。「お前のものではないし、手に入らない
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