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第91話

Author: 手足あせだく
「実花ちゃん……何を描いてるんだい?」たまらず、森山が声をかけた。

「新しい設計図を描き直してるの」実花の落ち着いた声が返ってくる。「千佳さんの方案が頓挫したのはもう明らかだわ。彼女のデザイン自体は悪くないけれど、このチームの適性には全く合っていないのよ」

実花は左手を動かしたまま、メンバーたちに視線を向けた。「お昼休みに私が外に出ていたのはね、この新しいアイデアが実現可能かどうか、材料と構造をテストするためだったの」

その言葉に、メンバーたちの目に一筋の光が灯った。

「見て」実花がペンを止めると、そこには見事な新しい構造図が完成していた。「私たちのアプローチはこうよ。ここにいる全員、絵を描くことに関してはプロフェッショナルでしょ。画風やジャンルはバラバラでも、それを逆手に取って組み合わせるの。アクリル板を七層に重ねて、一人一層ずつ、自分の得意なスタイルで絵を描き込むのよ」

「ちょっと待って。一人が一層を描くなら、十人いるんだから十層になるんじゃない?なんで七層なんだ?」別のメンバーが疑問を口にした。

「なぜなら、一人がこの七層分の絵の『立体的な重なり方や交差する角度』を精
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