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第 219 話

Author: 柏璇
明菜はふっと笑った。「愚痴なんて言うほどのことじゃないよ。もう気持ちは整理ついたから。心配しないで」

詩織は明菜を見つめ、胸が少し痛んだ。

あのときつい口を滑らせてしまったせいで、明菜が怒りをこじらせ、何日も寝込んでしまったのだ。

「蒼司、朝霧市に家を構えたって聞いたけど?あんなふうに堂々と見せびらかされて、悔しくないの?」と明菜が言った。

彩乃は静かに答えた。「真理があんなに強気なのは、どうせ私が騒ぎ立てないって思ってるからよ。家の名に泥を塗るのは避けたいだろうって」

家の体面――確かにそれは重い。

高瀬家のお嬢様が水野家に嫁ぎ、六年間も継母を務め、そして今や離婚目前。

どう言い繕っても、世
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