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last update Date de publication: 2026-01-24 19:31:44

 隼人が目覚めると、そこは白い天井の下だった。

 消毒液の匂いが漂い、微かな電子音が聞こえる。病院か、あるいはホテルの医務室か。

 身体が鉛のように重い。だが、不思議とあの骨まで凍るような寒さは消えていた。

 隼人の右手に熱がある。視線をずらすと、ベッドの脇に丸椅子を引き寄せて、窮屈そうに座っている小夜子の姿があった。

 彼女の少し荒れた両手が、彼の右手をしっかりと包み込んでいる。その手のひらから伝わる熱が、血管を通って全身に巡っていくのがわかった。

「……小夜子」

 喉が張り付いて、かすれた声しか出ない。

 小夜子が弾かれたように顔を上げた。いつもの落ち着いた所作からかけ離れた、余裕のない動きだった。よく見れば目が赤く充血している。

「旦那様。良かった……」

 小夜子は泣き笑いのような表情で、彼の手を強く握りしめた。

 その強さを心地よく感じながら、隼人は天井を見上げる。

 ここにはイタリア

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