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第1387話

Author: 夜月 アヤメ
まるで何世紀も経ったように、長い長い時間が過ぎた気がした。

若子はゆっくりと目を開く。頭が割れるように痛く、意識はぼんやりとしていた。

視界はひどくぼやけている。

そこに映ったのは、見慣れていて、そして心の底から憎い顔だった。

西也は若子が目を覚ましたのに気づき、口元に冷たい笑みを浮かべていた。すでに部屋の中に入り込んでいて、若子をベッドに無造作に放り投げる。

若子はまだウェディングドレス姿のまま。大きなスカートが床に広がり、彼女はベッドの上で全く力が入らず、指一本動かすこともできなかった。

「千景......」

名前を呼びたくても、喉から声が出ない。絶望しか残らない。

まるで無数のナイフで、神経をすべて切り刻まれているようだった。

涙がとめどなく流れ落ちる。

そのとき、大きな手が若子の肩を掴み、体ごとひっくり返しベッドに押しつけた。

少しずつ視界がはっきりしてくる。

西也は上着を脱ぎ捨て、若子の上にのしかかると、両手首を強く掴んでベッドの両脇に押さえつけた。

「若子、俺たちが結婚した時は、式なんて挙げなかったよな」

「......」

西也は笑いながら言う。「今のお前、とても綺麗だよ。でも残念だな、お前の新郎はもういない。だから今日、このまま俺が代わりを務める。今夜は、俺たちの初夜だ」

その言葉を聞いた瞬間、どこからか力が湧いてきて、若子は必死に抵抗する。

だけど薬のせいで、体は思うように動かず、かすれた声で「殺してやる......」と憎しみをぶつけるのが精一杯だった。

「殺す?若子、今のお前に何ができる?」

西也は彼女の耳を甘噛みし、頬にキスを落とす。「どれほどお前が欲しかったか、分かるか?」

その声は、やさしさと残酷さが入り混じっていた。

大きな手で若子の頬を包み込み、親指で優しく撫でる。「ずっとお前に合わせて、なんでも我慢してきたんだ。結婚しても手を出さなかった。でも、お前はどうした?簡単に俺を切り捨てて、冴島と関係を持って......ベッドで抱かれて、挙げ句に結婚までして、俺の立場はどうなる?」

若子は憎しみに満ちた目で西也をにらみ、手を振り上げて叩こうとした。

だけど、その腕にはまったく力が入らない。

西也はその手をあっさりと掴み、手のひらにキスを落とす。「お利口じゃないな。若子、ちょっと楽しいことしようか」
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Mga Comments (3)
goodnovel comment avatar
barairose88
やはりXデーは結婚式でしたね! 独りよがりで、他人を慮ることのない、完全に2人の世界に溺れて、調子に乗っていた千景とあの人に、とうとう鉄槌が下されました。 さすがに、心臓を撃ち抜かれ、更に頭に3発も被弾した千景は、最早蘇生はない! ここ何日かは離れていたとは言え、千景退場を切実に願っていた読み手は、溜飲が下がりました。 ただ、暗殺者が西也とは思いませんでした。 ノラとの水面下での連携があったのでしょうね… このあとの西也との展開、正直読みたくもないし…想像したくもない… どんな悲惨な目に会おうとも自業自得です。 心優しい修が、巻き込まれないように願っています。
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シマエナガlove
そろそろかなとは思ってました 2人殺されるのがよかったけど 遠藤出てくるかな?って思ってた 少し見ない間に 殺されてた! 殺し屋なのに危機意識なさ過ぎた結果 若子は自業自得 修を選んでれば 遠藤はまったく手出しできなかった めちゃくちゃ弱いしね このまま監禁されて オモチャにされるんだろうな あの男の子供か? 遠藤の子供 確実に妊娠するだろうね あの男選んだ時は幸せだったけど これから先不幸のまま 終焉迎えるぽいな 修が感づいて 助けるとかやらないで欲しい 若子は遠藤翻弄した責任取らないとね
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hayelow488
あーあ、本当にバッドエンドになっちゃた。 2人は、ノラと西也を舐めすぎてましたね。 ノラは次は、命がないと言った。 西也もかつて修を殺そうとしていた。 読者の皆さまも千景の命が危ないって、予測してましたよね。 作者さんもすごいな。 幸せの絶頂からここまで突き落とすなんて。 若子は、千景と天国まで添い遂げるか、生き残るとしたら千景の形見を妊娠してるかも。
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